西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

先端医療技術が医療費を上げる

2007-11-07 | 色々な仮説や疑問
普通、技術革新によって、よりよい商品・サービスがより安くなるはずだ。ところが、医療技術に関しては、その逆である。検査技術が高度になるほど、その高価な機械に投資する費用を回収するため検査費、従って医療費が高くなるのだ。
昔は、検査と言えば、聴診器と問診、せいぜいレントゲン撮影である。医療費を安くするためには大量の検査需要がなければならない。それは、体調が変だ、とやってくる患者の外延、即ち健康な人たちの健康診断に使われて安くなる。といっても聴診器と問診より「高い」ことは明らかだ。

このことは、山梨大学名誉教授の伊藤 洋さんのホームページ記事で分かった。
http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/lecture/sougou/iryou/sougou91.htm
伊藤さんは工学部の先生だったが、松尾芭蕉の研究もし、医学と医療費の問題まで論じているのが面白い。こういう人を「インテリ」と言うのだろう。

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2 コメント

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そうですね (ichiro)
2007-11-08 11:56:36
癒しとしての医療、という言い方はいいですね。
ところで「いくのすけ」さんは先日の金沢の会に行かれたのですか。お会いできませんで残念でした。
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Unknown (いくのすけ)
2007-11-08 10:43:07
最近、産院へ通っているためか医療に興味があり、伊藤先生の論文拝読いたしました。
現代の医療を思想的・社会的な視点から解説されていたので、私でもわかりやすい内容でした。
21世紀になり癒しとしての医療が見直される時代がきていると思いました。
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