西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

JR高槻駅北側再開発について

2005-06-28 | 地域居住学
2005年6月28日に「JR高槻駅北側再開発について」考えているコンサルタントのO君に会った。現在、高槻駅北側には95m、30階建ての超高層が2棟建っている。その「裏側」の商店街で更なる再開発が考えられているようだ。またまた超高層にして商店街は下層に、その上はマンションにして売り払い、そこから事業費を生み出そうという所謂「等価交換方式」である。私は基本的には超高層の「垂れ流し」には反対している。その根拠は、このブログの以前に書いているので参照願いたい。この再開発には今のところ三つのグループがアイデアを出している。一つは東京の森ビル、もう一つは地元の「つなぐ会」、最後に平安女学院大学学生グループだ。実は、このテーマで8月2日の夕方7時(19時)から市民交流センター・イベントホールで展示会とシンポジウムが開かれる。私もコメンテーターの一人だが、興味ある人は参加して欲しい。

仮に超高層にするにしても、何処にでもあるもの(既に出来ているのはそういうものだ)ではなく、百年、二百年経ったら「超高層の記念碑」位になるものにして欲しい。そのアイデアは又の機会に言いたいと思う。ところで丹下健三さんの新宿の超高層・東京都庁は、百年後どういうことになるだろうか。20世紀の記念碑となるか、超高層の「墓標」となるか・・。

高槻を「地域居住学」等のテキスト、問題集として

2005-06-28 | 地域居住学
2005年4月から高槻市にある平安女学院大学にきている。そこで、学生諸君(1回生)に、せっかくだから36万人の中核都市・高槻を「まちづくり」等のテキスト、問題集として取り組んだら、と言っている。私自身もその積りである。JR高槻駅北から高槻市営バスに乗って大学まで来るのだが、バスを待つ間、ふと見ると「高槻市市民憲章」という看板が目についた。そこには五項目あるのだが1週間ほど見ていたら覚えてしまった。いわく「高槻は わたくしたちの 自治のまち 高槻は 心と心を 結ぶまち 高槻は 住みよい環境 めざすまち 高槻は 生きるよろこび 燃やすまち 高槻は 文化の華を 咲かすまち」という訳だ。これを、高槻市の元幹部の西川育男さんと会った時に「すらすら」と言ったらびっくりしていた。これを決めた根拠や具体化は、これから探っていきたい。なお、JR高槻駅北から平安女学院大学までのバス停は、JR高槻駅西、高槻橋、川西、サンスター前、郡家新町東、清福寺、郡家本郷、二中前、南平台東、南平台小学校前、平安女学院大学東、西之川原橋そして平安女学院大学となる。(これも覚えた)このバスは更に「奥」の関西大学まで行っている。これらのバス停一つ一つの周りの町の様子も皆違っていて「調べたら面白いかも・・」と学生に言っている今日この頃である。

明日香村の高松塚石室の解体保存について

2005-06-28 | 時論、雑感
2005年6月28日の新聞は、文化庁の「検討会」で、当該石室を解体して墳丘外で壁画等を修復する方針を決めた、と報じている。これは、今までの「現地保存」の方針を転換するものである。
文化財は、そこにあって意味のあるものではないのだろうか。そこで生まれた場合が多く、そこで長らく意識的にしろ、そうでないにしろ保存されてきたのである。文化財のいわゆる劣化も自然のものではなかろうか。無理に劣化を止め、復元するというのなら、現状を押さえつつ、現地で行うのが筋というものだろう。この場合もAuthenticityをどう考えるのかも問題であろう。皆さんはどう考えますか。