おはようございます。
生き生き箕面通信1386(120925)をお届けします。
・「決める政治」と粋がる野田氏は、結局、立ち往生か
野田・輿石コンビの継続で、秋の臨時国会は空転する可能性が強まり、「何も決められない政治」となる見通しが濃くなったといえます。
野田首相は昨日9月24日、国連総会へ出席するためニューヨークへ向けて出発しました。国連総会では何を語るのでしょうか。せいぜい「消費増税を決めた」と胸を張って見せるぐらいでしょうか。まさか「TPP(環太平洋経済連携協定)に参加する」と、暴走することはないでしょうね。いや、分かりません。得意の海外でブチ上げて、「国際公約だ」と押し切る手法を使うかもしれません。「尖閣、竹島の領有権主張」は抑えると伝えられています。
それはともかく、秋の臨時国会では、まず積み残しの衆院の1票の格差是正や公債発行法案を成立させることが、待ったなし。ところが、3党合意なるもののうち、自公が最重要とみなす「近いうち解散」は遠のくばかり。輿石幹事長は一日でも長く先へ延ばすことが「幹事長の最大の使命」としています。当然、野党側は「約束が違う」と、攻め立てます。
「近いうち解散」を実行しようとすれば、さらなる民主党の分裂が避けられず、衆院での過半数割れとなり、ますます先細りすることが見えています。となれば、のらりくらりと逃げ回るしかない。野党は審議に応じず、政治はストップ。
野田・輿石コンビは、「政治が前進できないのは野党が反対ばかりするからだ」といい、自公は「野田政権が約束を守らないからだ」と、お互いに責任のなすり合いをし、どっちが根を上げるか、まさにチキン・レースです。形としては、野田氏が立ち往生となりそうです。いくらチキン・レースでも、一国の責任者が、「ボクの責任じゃないもん」では通らないでしょう。
問題は、こうした政治の停滞を私たち有権者がどう判断するか、です。
根本的なことは、私たちはこの程度のリーダーしか選び出さなかった。そのしっぺ返しをうけているのだ、ということではないでしょうか。
もちろん、選択肢の中にはその程度の立候補者しかいなかった、という問題があるのは事実です。でも、その程度の立候補者しか出ない土壌を作っているのも、私たち有権者です。私たちが日ごろからもっと賢くあれば、つまり政治的土壌がもっと磨かれたものであるなら、こんな政治家が大きな顔してのし歩く日本ではなかったはずです。
だから、次の選挙では、よりいい政治家を選びましょう。そのために、政治家を見る目を養いましょう。
野田、岡田、仙谷、前原、安住氏などの面々は、落選させたいものです。人気の細野氏も、原発推進派です。今回の代表選で第2位につけた原口氏も、尖閣問題についてこの段階になっても、「領土問題は存在しない」などと断言しています。まったく分かっていないご仁です。
次の選挙では、「消費増税はまずシロアリを退治してから。原発ゼロ社会を。TPP反対。東アジア共同体推進。普天間は海外へ」などの政権を表明する立候補者を選びたいものです。私たちの選ぶ力が試されます。