生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信563 ・心はいつもサレンダー

2010-06-18 06:49:41 | 日記
お早うございます。ダライ・ラマ14世が今日から10日間の日程で、来日されます。
生き生き箕面通信563(100618)をお届けします。

・心はいつもサレンダー
 「同窓会~ラブアゲイン症候群」(テレビ朝日系)が昨夜最終回でそこに出演していた三上博史のインタビュー記事が、ホームレス自立支援誌「ビッグイシュー」(6月15日・145号)にありました。

 「心はいつもサレンダー、人生緩やかに流浪していきたい」というタイトル。

 いわく「40歳を過ぎた頃から、人生流れのままにゆだねようって考えるようになってきたんですよ。人生、自分で切り拓くなんて、実は幻想にすぎなくて、素直に流れに従ったほうがいいんじゃないかってね。これって、かつての自分とは真逆の考え方。若い時はとにかくゴリゴリしてて、物事をものすごく極端に考えてました。人生はすべて自分の責任で、世の中は黒と白、成功と失敗しかない。やりたいことやほしいものは、自分で手に入れる――そのためなら何でもするって勢いでしたからね。それが空回りしてうまくいかないことも多かったですよ」

 「世の中、結末なんて誰にもわからない。よいことも悪いことも、すべては人間の意志を超えたところで起こるんですね。やれるだけやったら後は流れに従って天命を待つだけ。結局最後はゆだねる、サレンダー(surrennder)しかない。サレンダーは、英語で降伏とか降参の意味だけど、ボクのニュアンスはちょっと違う。自分のとらわれている価値観を一度明け渡し、流れに身をまかせる感じに近いかな。……心はいつもサレンダーで、人生緩やかに流浪していきたいと思っています」

 ところで、来日されるダライ・ラマ法王は各地で講演もされます。
 ・長野では「善き光に導かれて~今、伝えたい心~」
 ・金沢では「般若心経の解説~希望へのみちしるべ~」
 ・横浜では「幸せの本質~共生と共存の未来へ向けて~」

 さまざまな生き方。



生き生き箕面通信562 ・社民党へ投票を結集しよう

2010-06-17 06:46:18 | 日記
お早うございます。日本の安全を「アメリカ頼み」にさせるのは、アメリカが占領時代にめざした最大の目標でした。いまそれが見事に結実し、アメリカからのマインドコントロールをそれと意識しないまでに完成させています。素晴らしい日本のアメリカへの屈服ぶり。
生き生き箕面通信562(100617)をお届けします。

・社民党へ投票を結集しよう
 いよいよ選挙モード。今回、選挙の最大の焦点は「沖縄」であるべきだと考えます。もちろん、財政再建も差し迫った課題であり、消費税の増税や、年金など福祉政策をふくめ「生活」をどう守るのか、も大事な焦点です。しかし、国の根幹となる「安全保障」こそ、政権交代の最大の意義であり、これを正しい軌道に乗せることが日本人がはらをくくって決断すべきいま最も重要な問題です。

 残念なことに、菅首相には、沖縄の問題が日本人全体にとってどれほど重要であるかがお分かりになっていません。だから、はらをくくって取り組むというより、「規定路線」に”逃げ”こもうという姿勢が目立ちます。

 まず、民主党代表に選ばれた直後、オバマ大統領に電話で「(辺野古を明記した)日米合意を実施します」と、最初から進んで”白旗”を掲げました。なんたる腰抜け。まだ首相として正式には選ばれていない段階にもかかわらず、忠犬ポチ公気取りです。

 しかも、「少なくとも県外」を主張してがんばる鳩山さんをまつり上げ、「辺野古へ回帰」を主導した岡田外相、北沢防衛相、前原国交相を留任させるにいたっては、「沖縄の願い」などどこ吹く風です。

 「基地問題には、タッチしたくない」。これは菅直人氏が昨年の政権交代直後に語った言葉です。ウチナー・ポップの代表的な音楽家で民主党参院議員でもある喜納昌吉さんが、自著「沖縄の決定権」のなかに記していると伝えられています。当時、菅氏は喜納氏に「沖縄問題は重くてどうしようもない。もう沖縄は独立した方がいいよ」と語りかけたそうです。

 ここには、一国のリーダーとして「沖縄の基地問題」と正面から向かい合い、日本の安全保障問題を正常な姿にしようとする覇気が根本的に欠落しています。

 結局、菅政権は、政権交代が本来めざすはずだった軌道をはずれ、結果的には増税だけを押し付けるグロテスクな政権に変わろうとしています。ややこしい問題からはすべて逃げる。”逃げ菅”で、この日本丸の舵取りができるでしょうか。

 こんな政権なら、自民党となんら変わりません。参院選では社民党を育て、私たちの運命を私たちで切り開きましょう。






生き生き箕面通信561 ・小沢の照準は2年後

2010-06-16 07:05:32 | 日記
お早うございます。映画「幸せの黄色いハンカチ」が、アメリカでリメイク版を作られたそうですね。
生き生き箕面通信561(100616)をお届けします。

・小沢の照準は2年後
 国会は今日閉会し、参院選へ事実上突入します。これからの政治はどう動くのでしょうか。やはりオザワの存在がひとつの軸にならざるを得ない。

 まず、参院選の見立て。民主党単独で過半数を得るという見方はいまのところ少ないですよね。そうなら、どこかと組まざるを得ませんが、大きな政界再編につながるとは見られていません。

 民主党の9月の代表選はどうか。参院選で民主党がそこそこの議席を獲得すれば、菅さんが多分無投票で再選される。オザワ・グループが対立候補を立てることもあり得ますが、たとえ請われても直接オザワが立つことはない。

 問題は、普天間基地問題と、消費税増税。菅さんは、「辺野古への移設」を規定路線として地元の了解を得ようと「アメとムチ」政策に奔走するのでしょう。しかし、仲井真弘多知事も、埋め立てにもう「ウン」とはいえない。民主党は埋め立て権限を、特別立法で国が取り上げる。そして「ゴーサイン」を出す。なにしろオバマさんに「2014年までに辺野古へ移設を完了する」と約束したのですから。沖縄の人々には「普天間の危険と負担を軽減する」努力をする。これで結果的には、政権への信頼が高まるという見通しです。

 果たしてそう運ぶでしょうか。沖縄の人々は、「基地はもうたくさん。造るなら、本土で」です。もし、それでも「やはり沖縄」なら、どうなるでしょう。「それは沖縄差別」と、本土の人間に対する消すことができない敵意へ変わるのではないでしょうか。私たちは、沖縄の恨みの上築かれる「安全」にただ乗りして、このさき10年、20年と過ごすことを考える必要があります。

 沖縄から基地を撤去する方向へ舵を切らなければならない時機がきます。アメリカと交渉しなければならない。日本の国民を説得し、官僚を動かす。よほどの政治的手腕が必要ですが、誰ができるのでしょうか。

 また、消費税増税。この問題は、財政再建の方策とからみ、次の衆院選までに民主党内ははっきりと色分けされます。国のあり方、つまり年金を含めどのような社会をめざすのか、根本的な税のあり方が問われます。

 政権交代は、無血革命。新しい国のあり方を定着させるには、まだ時間がかかります。世界の中における日本の立ち位置はどうあるべきか。安全保障はどのように組み立てるか。人々の生活の安定は、どのように確保するか。

 いまの菅政権では、大きな絵は描けません。大きな絵を描ける器は、オザワしかいない。いずれオザワに出番がまわってくるはずです。ただ、そのときオザワは70歳。新しい日本のレールを敷くのは時間との闘いにもなります。







生き生き箕面通信560 ・「あごで使われるポチへ」

2010-06-15 07:09:59 | 日記
お早うございます。「『聖少女』といわれ50年目の樺の忌」(新聞俳壇)。今日は50年前の安保闘争の最中、樺美智子さんが国会の敷地内で殺された日です。
生き生き箕面通信560(100615)をお届けします。

・「あごで使われるポチへ」
 「『米軍基地見直し』削除」という見出しを掲げ、読売新聞が本日6月15日の朝刊で民主党が参院選公約のマニフェストでは外交・安全保障分野で大幅な後退をすることをスクープしました。

 記事によると、「『在日米軍基地のあり方について見直しの方向で臨む」とした表現を削除し、ソマリア沖の海賊対策で自衛隊の活用を明記した。社民党の連立離脱を受けて現実路線にかじを切ったのが特徴だ」とあり、「米軍基地の見直しはしません、ソマリアには自衛隊を派遣します」と、アメリカのご機嫌をとります。

 「衆院選公約の外交・安保部分との鮮明な違いは日米関係の位置づけ。冒頭にあった『緊密で対等な日米関係を築く』は、参院選公約では『総合安全保障、経済、文化などの分野で関係を強化することで日米同盟を深化させる』とし、米側の警戒や、日米安保の在り方を巡る論争を呼んだ『対等』の位置づけを弱めた」と、アメリカのしもべになることを明確に宣言することにしました。

 具体的には、「米軍普天間飛行場移設問題では、『日米合意に基いて、沖縄の普天軽減に取り組む』とし、日米合意の実現を目指す姿勢を明確にする。日米地位協定は引き続き『改定を提起する』とした」。つまり、普天間問題は、自民党が敷いた路線に乗る、地位協定は「提起」させていただくと腰の引けた選挙公約です。

 民主党は、小沢が去って、完全に対米従属派で占められました。これでオバマ大統領は、「日本は当分、あごで使える」と確信しました。まず米国債を「もっと買わせる」(日本に紙切れを押し付け、日本からカネを奪い取る)でしょう。いま、米国債の日本の保有高は7600億ドルくらいのようですが、しばらくのうちに8000億ドルを越えるのではないでしょうか。

 アメリカ軍は2年後の2012年、韓国に戦時作戦統制権を譲り朝鮮半島から撤退します。これは「朝鮮半島で軍事衝突があっても、韓国が自力で対処して下さいよ」という意味です。南北朝鮮は現在は「休戦中」に過ぎず、潜在的には戦時中なのです。

 海底資源を巡って対立が続く尖閣諸島で中国とと関係が厳しくなれば、アメリカは「それは日本の問題。わが国アメリカは中国とは戦略的パートナーシップの関係です」となります。そしてアフガンでは「もっと協力してほしい」と、実質的にはあごで使うことになります。




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2010-06-14 07:09:22 | 日記
お早うございます。「はやぶさ」が60億キロの旅の末、栄光に輝いて燃え尽きました。読売朝刊四こまマンガは連載1万回の今日6月14日、コボちゃんに妹が生まれました。
生き生き箕面通信559(100614)をお届けします。

・「60年安保闘争とは、何だったのか」
 「60年安保 半世紀の問い」という特集を、朝日が本日の朝刊でまとめています。評論家・詩人の吉本隆明氏と、東大名誉教授の石田雄氏へのインタビュー記事です。

 まず吉本氏は「あの時起きた学生・大衆の自発的な行動の渦は、戦後初めて本格的に実現した、ある種の社会革命だったと思います。…でも、条約を阻止することはできなかった。敗北でした。社会にとって、あの闘争の意義は、上からの指令があろうがなかろうが行動する、大衆の力を示したことだと思いますね。といって、革命を望むわけではない」と、敗北したが、大衆の力があることを証明したと総括しています。

 そして、これからの日本については、「実行力、行動力が必要です。カネの問題で批判されたけど、小沢一郎さんが100人を超す国会議員を引き連れて中国へ行った。あれだけですよ、民主党政権がアメリカに衝撃を与えたのは。…(安保闘争で見せた大衆の力は)何かを変えようとしている点で自民党よりは進歩的な、民主党を選んだ。もう革命なんかなくても、政権交代している。大きなところでみれば、進歩ともいえるんじゃないでしょうか。…半世紀をかけ、日本社会が獲得したものだと思います」と、ゆっくりだけど前に進んでいると評価しています。

 丸山真男門下生の石田氏は「国会前での衝突で樺(美智子)さんが殺された後、新聞各社が「暴力を排し議会主義を守れ」と訴えたときには、議会制という制度が民主主義と同一視されていました。この考え方に流され、条約を自然成立させた議会への長い冷笑主義の時代が続くことになった」と総括。

 「ただ、近年日本には、そうした消極的な姿勢でいるばかりでは済まされない、と考える人々が出てきました。湯浅誠さんらの反貧困運動や、辺野古、普天間の運動にかかわる人々です。市民の内側にあるいろいろな「格差」を、下からの声を聞くことを通じて、普段の問い直しの契機にしていくこと。それができれば、丸山真男さんの言う『永久革命としての民主主義』が展開していくでしょう。昨年の政権交代も潜在的には、そうした民主主義へのささやかな希望があって実現したものと思っています」

 「安保の矛盾を長く沖縄にしわ寄せして済ましてきたけれど、それではやっぱりまずいと、人々が考え始めた。そのことも、民主主義的な基盤がそれなりに育ってきた一つの証拠ではないでしょうか」

 明日6月15日は、樺美智子さんが安保闘争の最中、国会にデモがなだれ込んだとき、何者かに殺された50年目の日です。