生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信561 ・小沢の照準は2年後

2010-06-16 07:05:32 | 日記
お早うございます。映画「幸せの黄色いハンカチ」が、アメリカでリメイク版を作られたそうですね。
生き生き箕面通信561(100616)をお届けします。

・小沢の照準は2年後
 国会は今日閉会し、参院選へ事実上突入します。これからの政治はどう動くのでしょうか。やはりオザワの存在がひとつの軸にならざるを得ない。

 まず、参院選の見立て。民主党単独で過半数を得るという見方はいまのところ少ないですよね。そうなら、どこかと組まざるを得ませんが、大きな政界再編につながるとは見られていません。

 民主党の9月の代表選はどうか。参院選で民主党がそこそこの議席を獲得すれば、菅さんが多分無投票で再選される。オザワ・グループが対立候補を立てることもあり得ますが、たとえ請われても直接オザワが立つことはない。

 問題は、普天間基地問題と、消費税増税。菅さんは、「辺野古への移設」を規定路線として地元の了解を得ようと「アメとムチ」政策に奔走するのでしょう。しかし、仲井真弘多知事も、埋め立てにもう「ウン」とはいえない。民主党は埋め立て権限を、特別立法で国が取り上げる。そして「ゴーサイン」を出す。なにしろオバマさんに「2014年までに辺野古へ移設を完了する」と約束したのですから。沖縄の人々には「普天間の危険と負担を軽減する」努力をする。これで結果的には、政権への信頼が高まるという見通しです。

 果たしてそう運ぶでしょうか。沖縄の人々は、「基地はもうたくさん。造るなら、本土で」です。もし、それでも「やはり沖縄」なら、どうなるでしょう。「それは沖縄差別」と、本土の人間に対する消すことができない敵意へ変わるのではないでしょうか。私たちは、沖縄の恨みの上築かれる「安全」にただ乗りして、このさき10年、20年と過ごすことを考える必要があります。

 沖縄から基地を撤去する方向へ舵を切らなければならない時機がきます。アメリカと交渉しなければならない。日本の国民を説得し、官僚を動かす。よほどの政治的手腕が必要ですが、誰ができるのでしょうか。

 また、消費税増税。この問題は、財政再建の方策とからみ、次の衆院選までに民主党内ははっきりと色分けされます。国のあり方、つまり年金を含めどのような社会をめざすのか、根本的な税のあり方が問われます。

 政権交代は、無血革命。新しい国のあり方を定着させるには、まだ時間がかかります。世界の中における日本の立ち位置はどうあるべきか。安全保障はどのように組み立てるか。人々の生活の安定は、どのように確保するか。

 いまの菅政権では、大きな絵は描けません。大きな絵を描ける器は、オザワしかいない。いずれオザワに出番がまわってくるはずです。ただ、そのときオザワは70歳。新しい日本のレールを敷くのは時間との闘いにもなります。