生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2010-06-14 07:09:22 | 日記
お早うございます。「はやぶさ」が60億キロの旅の末、栄光に輝いて燃え尽きました。読売朝刊四こまマンガは連載1万回の今日6月14日、コボちゃんに妹が生まれました。
生き生き箕面通信559(100614)をお届けします。

・「60年安保闘争とは、何だったのか」
 「60年安保 半世紀の問い」という特集を、朝日が本日の朝刊でまとめています。評論家・詩人の吉本隆明氏と、東大名誉教授の石田雄氏へのインタビュー記事です。

 まず吉本氏は「あの時起きた学生・大衆の自発的な行動の渦は、戦後初めて本格的に実現した、ある種の社会革命だったと思います。…でも、条約を阻止することはできなかった。敗北でした。社会にとって、あの闘争の意義は、上からの指令があろうがなかろうが行動する、大衆の力を示したことだと思いますね。といって、革命を望むわけではない」と、敗北したが、大衆の力があることを証明したと総括しています。

 そして、これからの日本については、「実行力、行動力が必要です。カネの問題で批判されたけど、小沢一郎さんが100人を超す国会議員を引き連れて中国へ行った。あれだけですよ、民主党政権がアメリカに衝撃を与えたのは。…(安保闘争で見せた大衆の力は)何かを変えようとしている点で自民党よりは進歩的な、民主党を選んだ。もう革命なんかなくても、政権交代している。大きなところでみれば、進歩ともいえるんじゃないでしょうか。…半世紀をかけ、日本社会が獲得したものだと思います」と、ゆっくりだけど前に進んでいると評価しています。

 丸山真男門下生の石田氏は「国会前での衝突で樺(美智子)さんが殺された後、新聞各社が「暴力を排し議会主義を守れ」と訴えたときには、議会制という制度が民主主義と同一視されていました。この考え方に流され、条約を自然成立させた議会への長い冷笑主義の時代が続くことになった」と総括。

 「ただ、近年日本には、そうした消極的な姿勢でいるばかりでは済まされない、と考える人々が出てきました。湯浅誠さんらの反貧困運動や、辺野古、普天間の運動にかかわる人々です。市民の内側にあるいろいろな「格差」を、下からの声を聞くことを通じて、普段の問い直しの契機にしていくこと。それができれば、丸山真男さんの言う『永久革命としての民主主義』が展開していくでしょう。昨年の政権交代も潜在的には、そうした民主主義へのささやかな希望があって実現したものと思っています」

 「安保の矛盾を長く沖縄にしわ寄せして済ましてきたけれど、それではやっぱりまずいと、人々が考え始めた。そのことも、民主主義的な基盤がそれなりに育ってきた一つの証拠ではないでしょうか」

 明日6月15日は、樺美智子さんが安保闘争の最中、国会にデモがなだれ込んだとき、何者かに殺された50年目の日です。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿