お早うございます。
生き生き箕面通信572(100628)をお届けします。
・「侵略の罪」を認めない米中の「恫喝」
ウガンダで開かれた国際刑事裁判所(ICC)の検討会議で、締約国は新たな重罪犯罪として「侵略の罪」を適用していくことに合意しました。しかし、ICCに加わっていない米中には適用されないという不徹底ぶりです。
つまり、アメリカと中国は、「いうことを聞かなければ、武力でもってねじふせるぞ」という恫喝を行えるということです。アメリカのイラク侵攻は、まさに「侵略の罪」で裁かれるべきものです。しかし、今回の合意は適用範囲をICC締約国に限ることになったため、米中の”腕力外交”を裁けません。
今朝の朝日はこの問題を社説で取り上げました。「日本の安全保障の支えが日米同盟にあるにしても、地域の平和のためには『力の支配』から「法の支配」への以降が必要だ。侵略の罪の合意は、アジアにとっても重く、大切なことだ」と結んでいます。肝心の米中については「ICCに加わっていない米中などの警戒心を解くための譲歩だろうが、残念なことだ」という程度にとどまっています。
なんたる生ぬるさ。「米中はICCに加わり、『侵略の罪』を認めるべきだ」とはっきり主張すべきでした。
ただ、現実の国際政治にあっては、今回締約国だけに限ったとはいえ、一歩前進でした。日本はICCへの最大の拠出国であり、年間予算の2割近くをも負担し、裁判官を1人送り込んでいます。国際的なルール作りは一歩ずつ、亀の歩みでも前進するほかないのも事実として受け入れざるをえません。
生き生き箕面通信572(100628)をお届けします。
・「侵略の罪」を認めない米中の「恫喝」
ウガンダで開かれた国際刑事裁判所(ICC)の検討会議で、締約国は新たな重罪犯罪として「侵略の罪」を適用していくことに合意しました。しかし、ICCに加わっていない米中には適用されないという不徹底ぶりです。
つまり、アメリカと中国は、「いうことを聞かなければ、武力でもってねじふせるぞ」という恫喝を行えるということです。アメリカのイラク侵攻は、まさに「侵略の罪」で裁かれるべきものです。しかし、今回の合意は適用範囲をICC締約国に限ることになったため、米中の”腕力外交”を裁けません。
今朝の朝日はこの問題を社説で取り上げました。「日本の安全保障の支えが日米同盟にあるにしても、地域の平和のためには『力の支配』から「法の支配」への以降が必要だ。侵略の罪の合意は、アジアにとっても重く、大切なことだ」と結んでいます。肝心の米中については「ICCに加わっていない米中などの警戒心を解くための譲歩だろうが、残念なことだ」という程度にとどまっています。
なんたる生ぬるさ。「米中はICCに加わり、『侵略の罪』を認めるべきだ」とはっきり主張すべきでした。
ただ、現実の国際政治にあっては、今回締約国だけに限ったとはいえ、一歩前進でした。日本はICCへの最大の拠出国であり、年間予算の2割近くをも負担し、裁判官を1人送り込んでいます。国際的なルール作りは一歩ずつ、亀の歩みでも前進するほかないのも事実として受け入れざるをえません。