生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信560 ・「あごで使われるポチへ」

2010-06-15 07:09:59 | 日記
お早うございます。「『聖少女』といわれ50年目の樺の忌」(新聞俳壇)。今日は50年前の安保闘争の最中、樺美智子さんが国会の敷地内で殺された日です。
生き生き箕面通信560(100615)をお届けします。

・「あごで使われるポチへ」
 「『米軍基地見直し』削除」という見出しを掲げ、読売新聞が本日6月15日の朝刊で民主党が参院選公約のマニフェストでは外交・安全保障分野で大幅な後退をすることをスクープしました。

 記事によると、「『在日米軍基地のあり方について見直しの方向で臨む」とした表現を削除し、ソマリア沖の海賊対策で自衛隊の活用を明記した。社民党の連立離脱を受けて現実路線にかじを切ったのが特徴だ」とあり、「米軍基地の見直しはしません、ソマリアには自衛隊を派遣します」と、アメリカのご機嫌をとります。

 「衆院選公約の外交・安保部分との鮮明な違いは日米関係の位置づけ。冒頭にあった『緊密で対等な日米関係を築く』は、参院選公約では『総合安全保障、経済、文化などの分野で関係を強化することで日米同盟を深化させる』とし、米側の警戒や、日米安保の在り方を巡る論争を呼んだ『対等』の位置づけを弱めた」と、アメリカのしもべになることを明確に宣言することにしました。

 具体的には、「米軍普天間飛行場移設問題では、『日米合意に基いて、沖縄の普天軽減に取り組む』とし、日米合意の実現を目指す姿勢を明確にする。日米地位協定は引き続き『改定を提起する』とした」。つまり、普天間問題は、自民党が敷いた路線に乗る、地位協定は「提起」させていただくと腰の引けた選挙公約です。

 民主党は、小沢が去って、完全に対米従属派で占められました。これでオバマ大統領は、「日本は当分、あごで使える」と確信しました。まず米国債を「もっと買わせる」(日本に紙切れを押し付け、日本からカネを奪い取る)でしょう。いま、米国債の日本の保有高は7600億ドルくらいのようですが、しばらくのうちに8000億ドルを越えるのではないでしょうか。

 アメリカ軍は2年後の2012年、韓国に戦時作戦統制権を譲り朝鮮半島から撤退します。これは「朝鮮半島で軍事衝突があっても、韓国が自力で対処して下さいよ」という意味です。南北朝鮮は現在は「休戦中」に過ぎず、潜在的には戦時中なのです。

 海底資源を巡って対立が続く尖閣諸島で中国とと関係が厳しくなれば、アメリカは「それは日本の問題。わが国アメリカは中国とは戦略的パートナーシップの関係です」となります。そしてアフガンでは「もっと協力してほしい」と、実質的にはあごで使うことになります。




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