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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信180 ・「朝日ジャーナル」の復刊号

2009-05-20 06:22:32 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信180(090520)をお届けします。

・「朝日ジャーナル」の復刊号
 書店に並ぶ週刊誌「朝日ジャーナル」の赤い文字に、いささかの感慨と驚きを覚えました。表紙には「怒りの復活」とあり、「いま問われているのは、私たちの『知性』、そして『感性』」とうたっています。「崩壊寸前の『日本型社会システム』」に対する危機感が復刊を促したものと受け取れました。

 しかし、それぞれの内容は、一言でいえばガッカリ。意気込み倒れです。

 わずかに、鶴見俊輔さんの「正しい三流国をめざす」という提言が、ぼくにとっては「なるほど」と思わせる収穫でした。鶴見さんは「北欧三国もベネルクス三国も、自ら一流を謳わないが、とてもいい国です。日本はどうしてアメリカ、アメリカといい続けるのだろう」といっています。

 「日本がいま考えなければならないのは、どのような三流国になったらいいのかということです。明治のころ、内村鑑三は地上の理想をデンマークに求めた。つまり明治の人間は、すでに日本はどのような三流国になったらいいのだろうということを考えていた」と指摘しています。この提言に賛成です。

 それはともかく、朝日ジャーナルは、戦後直後の「リーダーズ・ダイジェスト」がそうであったように、「知的虚栄心」を満たす雑誌という一面があり、”知的ファッション”のような扱いが見られました。1959年、つまり「60年安保」の前年に発刊され、当時の学生など若い人を中心にかなりの影響をを持つオピニオン誌でした。それが33年間継続したあと閉刊に追い込まれ、創刊50年をきっかけに今回復刊。編集長は「知の復権」を目指し、将来を考えるうえでの「羅針盤」のひとつになればいいという願いで生まれたことは間違いない、といっています。

 底流には、この国への強い危機感があったそうです。「政治の機能不全、官僚や経営者の利己主義はもはや話しにならないところまできている。年金崩壊、貧困、格差、非正規雇用の激増など、近年顕在化した問題は、この国の社会システムが崩壊していることを示している」との現状認識です。

 その通りだと思うのですが、それなら内容も「羅針盤」にふさわしいものでなければ、羊頭狗肉のそしりを免れないのでは、とも感じました。惜しい。

 今号は、週間朝日の緊急増刊として発刊されたようですが、今後も折にふれ、期待に十分応えられる内容でお願いしたいです。「ジャーナル」なんですから、ジャーナリズムへの大きな期待に応えてくださいね。