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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信171 ・「私たちはすでに人殺しに加担している」

2009-05-11 06:36:29 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信171(090511)をお届けします。

・「私たちもすでに人殺しに加担している」
 今日はもう一度、ガザの問題について考えたいと思います。
 
 「ガザ学習会」が5月9日、箕面サンプラザで開かれ、岡真理さん(京大大学院人間・環境学研究科教授)が2時間ほど基調報告し、「イスラエルのガザ完全封鎖に”ノー”といわなかった私たちは、客観的にはすでに『人殺し』に加担していることになります」と、指摘しました。

 今回のイスラエルの攻撃(08年12月27日~09年1月18日)の特徴は
 ①世界注視の中で公然と行われた 
 ②3週間という長期にわたり継続し、次第に過激化、最後は白リン弾を使用
 ③パレスチナ農民が自分の命のように大事にしていた農地を徹底破壊した

 何が今回の虐殺を可能にしたのか。それは、パレスチナ人が難民となって61年、占領されて42年もの間、彼らがあらゆる法のらち外に置かれ、その人権停止状態を見過ごしてきたという事実があったればこそである。

 パレスチナ人の人権剥奪が改善されない限り、この状況は拡大する。

 岡さんは、「ガザが21世紀の巨大な野外監獄」になっている実情をくわしく説明し、「ガザのパレスチナ人は日雇い労働者となって、占領者の社会に赴き、犬以下の扱いを受け、屈辱にまみれながら、自分たちの労働力を切り売りすることで生きざるを得ない」と訴えました。

 07年7月に、ガザが完全に封鎖されてから、水、電気、ガス、ガソリンなど、ライフラインはすべてイスラエルに管理され、人間がかろうじて生物学的な生命をつないでいくのに必要な最低限しか供給されない。

 問題は、この状況を解消する手立てを一生懸命に模索するのですが、国連をはじめ、アメリカ、あるいはエジプトなど影響力を及ぼせそうなところも含めて、すべてが暗礁に乗り上げていることです。そして、実態として、ガザの”抹殺”が、この21世紀のいま、あなたがこれを呼んで下さっているたった今も、進んでいます。

 「どうしようもない」という口実はありますが、”抹殺”の事実を知りながら傍観者であらざるを得ない同時代人としての私たちは、客観的には、ボクを含めて人殺しに手を貸していることになるのではないでしょうか。ええカッコではなく、そうした認識とそれに基づく何か手立てはないか、できることを何かする、そういうことが求められています。のではないでしょうか。