生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信165 〈少子化対策は若者が仕事を持てるようにすることではないでしょうか

2009-05-05 06:36:34 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信165(090505)をお届けします。

・少子化対策は若者が仕事を持てるようにすることではないでしょうか

 本日は子供の日。今朝の新聞には、恒例の総務省発表の「日本の子どもの数」
が出ています。4月1日現在の15歳未満人口は1714万人で、昨年より11万人減り、
28年間ずっと連続して減少し続けています。

 自民政権が、少子化対策を重要課題として少子化担当大臣までおいて政策を
打ち出してからもう何年になるでしょうか。しかし、少子化傾向に歯止めはかからず、
減り続けているのは、統計が示す通りです。

 それもそのはず、最も根本となる「若者が結婚できる対策」を講じていないからです。
つまり、仕事を得て、ちゃんと家族を養える収入を得るメドがつく対策を実行していない
からです。そんなことはみんな知っていますよね。若者は、その年齢になれば結婚したく
なるものです、普通は。神様は大体、人間をそうお作りになりました。

 ところが、今の派遣切りやら、雇い止めでは、いくら結婚したくてもできません。正規
に雇用されていても、雇用条件は切り下げられてきました。第一、給料は低く抑えられ
たまま。雇用を守るためにみんなで「ワークシェアリングするから」という理由で、給料の
引き下げがまかり通っています。(これはやむを得ない面もあると思いますが。)しかし、
全体でみれば、株主や高額所得者には減税やさらに所得が増える政策が実施され
てきているのです。大企業は内部留保もたっぷり溜め込んでいます。そのトヨタやキャ
ノンが率先して、若者切りをしました。

 職を求めて、例えばタクシーの運転手になる人が増えていることはよく知られています。
その年収が250万円以下というのもざらだそうです。

 麻生政権は、選挙対策もあって「超ばらまき予算」を組みました。財源は、借金です
から、将来の子どもたちにツケを残す無責任さですが、とくとくとしてだんだんまた傲慢な
態度の生地がのぞくようになってきました。この図々しさには、何か腐敗臭がつきまとって
いるようで、あのいつものにやついた顔とともに、ぼくにはたまりません。

 また、今の子どもたちは、生き生きとしたはつらつさ、子ども特有の元気がない、といわ
れます。「生き生きした学校生活」のかわりに、先生をも巻き込んだ文科省の「管理
一辺倒学校」になり、なんでも競争と順位づけがまかり通っていれば、それもむべなるかな。
将来を醒めきった目で見る子どもたち。日本の将来は、どうなるのでしょうか。

 ただ、日本は人口がもっと減った方がいい、という見方もあります。もちろん、だからと
いって、今の若者が置かれている状態は見て見ぬ振りでいいというのではありません。
人口の問題は、増え続ける世界人口をどうすべきか、のなかで、別の機会に考え
たいと思います。