生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信166 「子どもは国の宝」

2009-05-06 06:39:20 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信166(090506)をお届けします。

・「子どもは国の宝」

 今朝(5月6日)の新聞を見ていて「おやっ」と思ったのは、アメリカの国務
長官ヒラリー・クリントンさんが、日本の子どもの日に寄せて、子どもたちの
幸せを願うメッセージを発表し、「子どもは国の宝です」と強調した上で、
「世界中の子どもたちが、日本の子どもたちのように憂いのない喜びを祝う
日がくることを願っています」と伝えた記事です。

 ぼくも「子どもこそ国の宝」だと思い、単に思うだけでなく、その通りに実行
しなければならないと訴えたい立場です。というのも、この日本では、子ども
たちを「国の宝」として、本当に大事にしているか、むしろ子どもたちが、そして
若者がかわいそうだと思っているからです。

 例えば、こんな国があります。教育に関してですが、子どもたちへの教育の
基本は「自分で生きていく力」をつけることに重点が置かれて、子どもたちは
生き生きと学校で、あるいは家庭で育っているそうです。決して、テストの
順位がその人間を評価する最大の要素ではないのです。人を押しのける
競争ではなく、いい意味での切磋琢磨があるというのです。

 教育費は、小学校から大学まで無料、義務教育の間は教科書なども
無料だそうです。そしてその国は、OECDが行う各国生徒の学習到達度
調査(PISA)では、トップクラスを続けています。ついでにいえば、その国の
一人当たりGDPは日本よりずっと上です。日本が20位くらいでその国は
10位くらいです。

 もっともその国でも学校の暴力問題が指摘されており、07年と08年に
連続して10人以上の犠牲者が出る学校内銃撃事件が発生し、世界に
衝撃を与えました。

 ヒラリー・クリントンさんが祝ってくれるように、日本の子どもたちは世界の
なかで比べてみれば、大変恵まれている部類に入るのかもしれません。

 しかし、気になるのは、本当に生きていくたくましい力をつけて育っているか
です。世界はますます、激烈な様相を呈するようになっていくと思われるの
ですが、多くは「平和ボケ」したまま、そして一部は無気力に成人している
ように見えてしまいます。ぼくの心配しすぎでなければいいのですが。

*ある国は、お察しの通り、フィンランドです。