おはようございます。
生き生き箕面通信184(090524)をお届けします。
・「人間の誇りを持って生きたい」
昨日は午後からの時間いっぱいを使って、ビデオを観ました。3分ものを含め長いものは30分番組で、全部で20本。実は「第1回 戦争と貧困をなくす国際映像祭」が大阪・天六で開かれたのです。
その中で最も印象的だったのは、「イブン・アル・カップ病院の占領被害者たち」(30分)と「アーロン・ヒューズが語る~再びイラクの地を踏んで」(24分)の、いずれもイラクに関するものでした。
イラクでは、普通の人が仕事の行き帰りでも、米軍の「テロリストかもしれない」という口実だけで銃撃を受け無造作に殺されています。また、死は免れたもののベッドに横たわったまま動けないという人も数多くいます。
上映されたのは、イブン・アル・カップ病院(脊椎損傷患者専門)で患者たちにインタビューした映像ですが、インタビュアーのサーレフ・ハーディーさんが来場し、報告をしました。「イラクから近く米軍が撤退するとしても、実質的な占領状態は変わりません。私たちのサナ・テレビとIFC(イラク自由会議)はその実態の現場に入り込み、米軍の横暴・虐殺、政府の腐敗を映像で伝え闘争し続けています。それだけに米軍や政府からの攻撃はすさまじく、撮影機材から放送設備まで徹底的に破壊され、スタッフが二人殺されました。また、有力ポストを用意するなどの誘いもあった。しかし、私たちは民衆とともにあることに誇りを持ち、人間としての誇りを大事にしてきたことで、民衆も私たちのもとに集うようになった。私たちは、自分たちの国を自分たちの手で再建したいのです。人間として誇りを持って生きたいのです」と。
次のビデオは、アメリカの帰還兵アーロン・ヒューズが今年3月にイラクで開かれた「イラク国際労働者大会」に出向き、率直な心情を述べたものでした。「私はIVAW(イラク戦争に反対する帰還兵士の会)を代表して、まずお詫びの言葉を表明しなければなりません。私は一度この地に抑圧者として立ち、多くの人を殺害した人間にほかならないからです。しかしいま、私がしなければならないことは、許しを請うことではなく、この戦争を終わらせ責任を引き受けることをおいてほかにはないと考えています」と話しました。アメリカには、自分たちがイラク戦争のなかでやってきたことに対する良心の呵責に耐えられず、いまも苦しんでいる若い人が大勢いるのです。この人たちは自分の手が血で汚れているため、人間としての誇りを持っては生きていけないのです。
また、韓国の女性非正規労働者の闘いや、日本の派遣労働者の解雇、雇い止めに対する闘いなど、「人間として許せない」ことを暴き訴える映像が数多く上映されました。
会場には、新型インフルエンザ騒ぎのなかにもかかわらず、満場の250人が参加し、夜8時まで質疑や感想を話す人たちが大勢いました。
この映像祭は、今月16日の東京会場をはじめ、名古屋、沖縄、広島などを回り、大阪のあとは本日の京都会場(京都アスニー)でしめくくられます。協同代表には、伊藤成彦・中央大名誉教授、新倉修・青山学院教授、前田朗・東京造形大教授の名があがっていました。引き続き2回目も開くそうです。
生き生き箕面通信184(090524)をお届けします。
・「人間の誇りを持って生きたい」
昨日は午後からの時間いっぱいを使って、ビデオを観ました。3分ものを含め長いものは30分番組で、全部で20本。実は「第1回 戦争と貧困をなくす国際映像祭」が大阪・天六で開かれたのです。
その中で最も印象的だったのは、「イブン・アル・カップ病院の占領被害者たち」(30分)と「アーロン・ヒューズが語る~再びイラクの地を踏んで」(24分)の、いずれもイラクに関するものでした。
イラクでは、普通の人が仕事の行き帰りでも、米軍の「テロリストかもしれない」という口実だけで銃撃を受け無造作に殺されています。また、死は免れたもののベッドに横たわったまま動けないという人も数多くいます。
上映されたのは、イブン・アル・カップ病院(脊椎損傷患者専門)で患者たちにインタビューした映像ですが、インタビュアーのサーレフ・ハーディーさんが来場し、報告をしました。「イラクから近く米軍が撤退するとしても、実質的な占領状態は変わりません。私たちのサナ・テレビとIFC(イラク自由会議)はその実態の現場に入り込み、米軍の横暴・虐殺、政府の腐敗を映像で伝え闘争し続けています。それだけに米軍や政府からの攻撃はすさまじく、撮影機材から放送設備まで徹底的に破壊され、スタッフが二人殺されました。また、有力ポストを用意するなどの誘いもあった。しかし、私たちは民衆とともにあることに誇りを持ち、人間としての誇りを大事にしてきたことで、民衆も私たちのもとに集うようになった。私たちは、自分たちの国を自分たちの手で再建したいのです。人間として誇りを持って生きたいのです」と。
次のビデオは、アメリカの帰還兵アーロン・ヒューズが今年3月にイラクで開かれた「イラク国際労働者大会」に出向き、率直な心情を述べたものでした。「私はIVAW(イラク戦争に反対する帰還兵士の会)を代表して、まずお詫びの言葉を表明しなければなりません。私は一度この地に抑圧者として立ち、多くの人を殺害した人間にほかならないからです。しかしいま、私がしなければならないことは、許しを請うことではなく、この戦争を終わらせ責任を引き受けることをおいてほかにはないと考えています」と話しました。アメリカには、自分たちがイラク戦争のなかでやってきたことに対する良心の呵責に耐えられず、いまも苦しんでいる若い人が大勢いるのです。この人たちは自分の手が血で汚れているため、人間としての誇りを持っては生きていけないのです。
また、韓国の女性非正規労働者の闘いや、日本の派遣労働者の解雇、雇い止めに対する闘いなど、「人間として許せない」ことを暴き訴える映像が数多く上映されました。
会場には、新型インフルエンザ騒ぎのなかにもかかわらず、満場の250人が参加し、夜8時まで質疑や感想を話す人たちが大勢いました。
この映像祭は、今月16日の東京会場をはじめ、名古屋、沖縄、広島などを回り、大阪のあとは本日の京都会場(京都アスニー)でしめくくられます。協同代表には、伊藤成彦・中央大名誉教授、新倉修・青山学院教授、前田朗・東京造形大教授の名があがっていました。引き続き2回目も開くそうです。