生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信179 ・「国連中心主義」が正しいと思います

2009-05-19 06:29:29 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信179(090519)をお届けします。

・「国連中心主義」が正しいと思います
 民主党の新体制が本日、正式にスタートします。早速明らかにしてほしいのが、国のあり方の根幹に関わる「安全保障問題」です。来週にも予定される鳩山新代表と麻生首相との党首討論でも、焦点の一つになるのは明らか。

 この問題について山内昌之・東大教授(国際関係史)も、本日の読売新聞朝刊のインタビュー記事のなかで、
   ①日米安保の理念と運用を根本的に見直すつもりなのか否か
   ②集団的自衛権を含め、憲法改定問題についての明確な政策
を明らかにすべきだと指摘しています。

 より具体的には、従来民主党が唱えてきた「日米安保条約の根幹となっている日米地位協定の見直し」。民主党は「沖縄の米海兵隊基地の県外移転」を主張してきたが、政権をとった場合、どうするのか。

 もう一つの「集団的自衛権」は、憲法改正につながる問題であり、政権党ともなれば、あいまいなままではすまされません。

 国際社会の中で、日本はどのような位置を占めようと考えるのか。従来の流れのままに、沖縄の米軍基地を自由使用させてアメリカの「実質的な属国」としてやっていくのか、それとも中国との衝突が考えられる情勢のなかでも真の独立国としての道を進むのか。

 独立国として国際的な紛争に関わらざるを得ない場合、軍隊派遣の要請があればどうするのか。憲法9条を楯に拒否するのか。いつまで議論だけではすまず、すぐにも現実の対応が求められます。

 ぼくは、その際、やはり「国連」がかぎになると考えます。「オザワ」の主張とされる国連至上主義が究極であると思いますが、当面は鳩山氏が主張する「国連中心主義」が現実的ではないでしょうか。

 国連は、アメリカが敬遠気味であることから、機能停止に陥りがちですが、それでも国際的に話し合いでものごとを解決していくには、国連の場しかありません。日本は、総力をあげて、全力で国連中心外交を展開すべきでしょう。国連の正しい機能を強化するよう、日本は世界に見えるかたちで努力すべきだと考えます。

 アメリカとは、一定の距離を置かざるを得なくなります。それは寒風ふきすさぶ道に立つことになりますが、「覚悟の上」で歩き出したいものです。21世紀からのミレニアム(千年紀)は、絶滅危惧種の人類の決断にかかっています。