生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信187 ・麻生首相はなぜ自らの哲学を披瀝しないのですか

2009-05-28 06:31:54 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信187(989527)をお届けします。

・麻生首相は、なぜ自らの哲学を披瀝しないのですか
 半年振りに行われた昨日の党首討論は、最も聞きたかったことがまともな議論にならず、討論力の弱さにため息が出ました。討論力は、民主主義の基本であり、ローマ時代の昔から為政者たる者は、自らの討論力の鍛練に努力したと伝えられています。

 とくに、政治のトップを司どる者には、「哲学」が求められます。

 鳩山さんは、自らの「友愛哲学」にもとづき、「他人(ひと)の幸せを自分の幸せと思えるような社会にしたい」と述べました。その上で、麻生さんに「この国をどこへ導こうとしているのか」と問うたのですが、それには「百年に一度の危機。理念や抽象論ではなく、現実にどうどう対応するかが重要だ」としただけでした。自らの哲学、信念を明らかにしてこそリーダーであることが全くお分かりなっていらっしゃらない。

 麻生さんの話の内容は、相手の弱みをつこうとする低次元に終始し、自らの「哲学」を表明しないことに対する後ろめたさの一片もないかの無機質さには、むしろ異星人を感じます。というより、麻生さんの空気が永田町を支配する空気なのでしょうから、この国の中枢は汚染された空気で覆われてしまって、いまこのスモッグを吹き飛ばさなければ、と思われます。

 もう一つ残念なのは、この「哲学」の問題を、全国紙あるいはジャーナリストがまともに取り上げようとしない「問題意識の欠如」です。百年に一度の危機であるからこそ、これからの日本をどうするのか、どの方向に進むべきか、理念やビジョンが必要です。

 わたしたちは、そこのところをもっとお互いに重要視して、孫子にも胸を張って引き継げる国にしたいものです。

 ぼくは、「安全保障」の問題でも中身のある議論を期待していたのですが、次回に持ち越しのようです。