生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信151 本日は、全国学力テスト実施日

2009-04-21 06:27:10 | 日記
おはようござます。
生き生き箕面通信141(090421)をお届けいたします。

・本日は全国学力テストが実施されます
 文部科学省が行う3回目の「学テ」。さまざまな論議が続く中で、いわば強行されます。今回は全国の小中学校全校が参加するのだとか。

 最大の問題は、全国の小中学校を競争させ、ランクづけすることです。これは、教育の世界に「新自由主義」を持ち込み、人間そのものを国語や算数・数学という狭い分野だけでランク付けしてしまう、なんとも乱暴なやり方です。いまや経済の世界ですら欠点をあげつらわれる「新自由主義」にこだわる文部官僚の頭はどうなっているのでしょう。

 文科省の狙いは、①学校をいま以上に文科省の思い通りに動くものとする
           ②学校どうしを競い合わせる。テストの結果が唯一の教育の成果という形に持っていき、完全に支配する

 こうした文科省(国)の教育「改革」のなかで、「君が代・日の丸」そして「愛国心教育」の押し付けが強行されています。

 その結果、どうなってきたか。教師はストレスに疲弊して教員室崩壊、子供は「学び」からの逃走、こうした現象が幅広くおこっていると伝えられています。

 「フィンランドに学べ」といわれますが、実はフィンランドは「日本の教育基本法に学んだ」とも指摘されているのです。わが国の教育基本法は素晴らしい内容をもっており、その精神を忠実に実現する努力のなかで、日本は優れた教育立国となっていたのです。

 ところが、自民党の文教族(ボスは森・元首相)と文科省がえいえいと努力して改悪してきました。

 カネにまつわるいかがわしい話が絶えない政治・経済社会。カネを稼ぎさえすれが「勝ち組」と賞賛する胡散臭い社会。そんな大人の社会が、子供たちの世界に「真面目に努力しても無意味」という感覚をもたらしています。

 憲法25条には「全ての国民は、健康にして文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、全ての生活部面について、社会福祉および公衆衛生の工場および増進に勤めなければならない」と規定しています。しかし、それをあっさりと棚上げしてしまう自公民政権。公明党も福祉重視の看板は降ろさなければならないのが実態。まちには、明日の生活もままならぬ人が多くなっています。

 おとなが「慎ましく誠実に生きる。そのことを大切にする」そんな社会へ向けてコツコツと努力することから直していく必要があるようです。決して全国学力テストでのランク付け競争へ駆り立ててはならないと考えます。もちろん、いい意味での切磋琢磨は欠かせませんが、学テでの競争をあおるのと、「学び」のなかでお互いが切磋琢磨するのとでは大違いです。

 いま緊急に建て直すべきは、「学びは楽しい」という方向をどう実現するか、の一点だと考えます。「学びは楽しい」が感得できた子供は、ひとりでに素晴らしい国、素晴らしい世界をつくる先頭に立つ人間になると期待できます。ぼくは学テにはっきりと反対します。

 *以上を書くにあたって、「フィンランドに学ぶべきは『学力』なのか」(佐藤隆著)と、「『学び』から逃走する子どもたち」(佐藤学著)を参考にしました。前者は「結(ゆい)みのお」代表の牧野直子さんから分けてもらい、後者は坂本洋・保子さんからお借りしたものです。

 ○ブログのアドレスを変更しましたので、よろしくお願いいたします。

     http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt