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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2630 ・「この国のかたち」をもう一度、問うと司馬遼太郎さん

2016-03-24 09:47:24 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2630(160324)をお届けします。

・「この国のかたち」をもう一度、問うと司馬遼太郎さん

 「100分de名著」(NHK)が昨日、司馬遼太郎さんの4回目としてありました。「昭和を書き上げようとしたけれど、結局、果たせないまま亡くなり、それがいま、私たちに『問い』として課されているように感じられます。私たちは、「この国のかたち」をどう考えればいいのか。もちろん、安倍首相が望むような“好戦的な”国ではありません。

 日本が好戦的な国に仲間入りしたのは、「日露戦争」からだと司馬さんはいいます。日露戦争に勝ったにもかかわらず、ほとんど取るものを取らずに終わったと勘違いし、ついには日比谷公園での3万人の焼き討ちにあいます。「白人の国に勝ったから」と日本を1等国扱いにしなければならない。

 そして、天皇の「統帥権」におよびます。天皇の軍隊を、軍部は自分たちの軍隊として扱うようになり、ついには「超法規的」な軍隊とします。

 その過程で4回目では、「ナショナリズムとパトリオティズムの相違」が話題になりました。ナショナリズムとは「お国自慢」であり、パトリオティズムとは「愛国主義」です。お国自慢は、それが高じると「つい、やるか」となります。愛国主義は、あくまでも「あなたの国もいいが、私の国もいいよ」となるのだそうです。

 かつての軍隊は、結局、「この国のかたち」がわからないまま、ただ突っ走ることになった。「八紘一宇」などの掛け声は、結局、日本がアジアの盟主として君臨するための方策でした。

 司馬さんは、「21世紀の君たちへ」という言葉を書置きしました。「君たちは、相手には優しく、そして社会とは支え合い、他人の痛み、他民族の痛みを感じることだ」としました。「真夏の太陽のように輝いているのを感じた。何が大事なのか、その共感性を感じた」といいます。

 それは、安倍首相らの感受性とはまったく異なります。私たちは、自分で「この国のかたち」をしっかりとつくり上げましょう。今日の民進党には、山尾志桜里さんが政調会長に推されるようです。せめてこんなところからしか進めないようです。