生き生き箕面通信

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2061 ・本日8月15日、私たちは「どんな日」にするか、もう一度しっかり考える日にしましょう

2014-08-15 08:14:35 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2061(140815)をお届けします。

・本日8月15日、私たちは「どんな日」にするか、もう一度しっかり考える日にしましょう

 安倍晋三という男にとって今年の8月15日は、集団的自衛権の行使容認という閣議決定をすませて、意気揚々と「積極的平和主義」をPRする日にするのでしょう。全国戦没者追悼の式辞で、またぞろ心にもない「平和への誓い」を聞かされるのかと思うとうんざりします。

 うんざりといえば、読売新聞の本日の社説もウソで固めた論理を振り回し、主見出しだけは「平和国家の歩みを堅持したい」と主張みせる内容で、そのいかがわしさにはうんざりせざるを得ませんでした。

 なにしろこの社説には、「集団的自衛権で抑止力を高めよ」という袖見出しが立ててあったのです。読売新聞は、安倍政権のPR新聞とはいえ、集団的自衛権という「いざとなれば戦争するぞ」というだんびらを振りかざすことが、「抑止力を高め、平和を守ることになる」という安倍側近の論法です。その論法で、「集団的自衛権を使えるようにしておけば、平和になる」と、臆面もなくいい募る胡散臭さ。

 極めつけは、「『憲法9条を守る』と唱えるだけでは、平和は維持できない」と、ばっさり切って捨てました。

 私たちは、「憲法9条の平和達成の意義を実現するため、周辺諸国をはじめ世界の国々との『平和外交』に徹すべきだ」と主張しています。周辺諸国と人の交流を盛んにし、経済的にも、文化的にも、そして政治的にも友好関係を築くべきだ、と主張しています。そのためには、相手国との領土問題、あるいは従軍慰安婦問題などに誠意をもって対応すべきだ、と求めています。

 しかし、読売の言い方は、私たちがただ、「9条を守れ」とお念仏のように繰り返しているだけというウソの論理の上に、集団的自衛権のPRを展開しています。

 こんな新聞が、今でもわが国最大の部数を維持していることがよく理解できません。

 そこには、「前から読売を取っているから」という惰性が大きく影響していると思われます。あるいはジャイアンツ・フアンだからとか。

 中には、「朝日はお高くとまっていて、我慢ならん」という声も聞きます。たしかに朝日の主張の仕方には、スノビズム(教養人ぶった俗物根性)がふんぷんと匂うことがあり、上から目線が嫌味に感じられうことも少なくない。

 本日の社説でも、「祈りと誓いのその先へ」という大きな見出しを立てました。この見出し自体、何か持って回ったいわくありげ風に見せています。

 結びは、「8月15日は本来、しめやかに戦没者を悼む日だった。しかし近年は愛国主義的な言葉があふれ出す日に変わってしまった。静寂でも喧噪でもない8月15日を、私たちの言葉で、新たに」と、ぷっつり切っていました。奥歯にモノがはさまったようなというか、あるいはあとは「あんたがたが自分で考えなさい」ということか、ともかく、「なんじゃ、これは」という印象です。

 それはさておき、私たちは「考える動物」です。自分で考え、自分たちの人生を選ぶ権利があるはずです。そのせっかくのこの特性を活かしましょう。平和をどうしたら作り出せるかについて考え、行動の新たな一歩を踏み出す日にしたいものです。