生き生き箕面通信

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2067 ・お飾りになられたオバマ大統領――早くもレームダック化して何もできず?

2014-08-21 07:17:51 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2067(140821)をお届けします。

・お飾りになられたオバマ大統領ーーはやくもレームダック化して何もできず?

 オバマ大統領に体して、「ノーベル平和賞を返却すべきだ」という声が多く上がるようになりました。「オバマは一体、何をしているのか。核廃絶に本気で取り組む意思があるのか」と、人間性を根本から疑うような声です。ノーベル平和賞委員会の中からも、返却を求める声があるようです。

 ガザ地域でのイスラエルの大虐殺行為に対しても、有効な手立てを打つことができず、実質は手をつかねて傍観している有り様といっても過言ではありません。

 ケリー国務長官を停戦交渉のために派遣していますが、アメリカはしょせん、イスラエル側の立場だから、まとめる力はない。ケリー派遣は、アメリカが停戦に努力しているという言い訳のためのパフォーマンスにすぎない。オバマ氏は、ガザ問題では無力です。

 オバマ氏は、国内の黒人射殺問題でも対応に大わらわ。黒人たちを、力で抑え込むのでしょうか。朝日新聞が本日8月21日朝刊で伝えるところによると、ミズーリ州の「ファーガソン地区を管轄する地元警察は、装甲車、貨物車両などを所持。地元のセントルイス郡警察も(米国防総省から)自動小銃12丁、ヘリコプター3機、装甲車7台、暗視装置などの提供を受けていた」そうです。

 事の発端は、黒人少年のブラウンさん(18)が白人警察官によって射殺されたことです。ブラウンさんが白人だったら、射殺されていなかったのではないか、という思いが黒人の中に根強くあるのです。

 朝日によると、「ファーガソンの行政機関を担っているのは主に白人だ。市長や警察本部長だけでなく、市議の多数も白人が占める」という状態があります。居住地域も、白人と黒人とで明瞭に分断され、黒人居住区では貧困が広がっている。その黒人の人口は、白人を上回る勢いで増え続けています。白人側には、「いずれ黒人に支配されるかもしれない」という恐怖がある。

 しかし今は、黒人が白人に抑え込まれており、不満のマグマが溜まっています。これは単にファーガソン地区だけにとどまりません。朝日は「黒人が多い他の都市でもデモが行われるなど、今回の事態をきっかけに、黒人社会は全米規模で不満を噴出させている」と、報じました。

 せっかく初の黒人大統領としてさっそうと登場したオバマさん。アメリカでの和解と平和をどう達成するのでしょうか。