生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2077 ・インドに利用される安倍という道化もの

2014-08-31 09:01:12 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2077(140831)をお届けします。

・インドに利用される安倍という道化もの

 インドのモディ首相が昨日8月30日に来日しました。安倍という男は、こころのこもったおもてなしの演出として京都の迎賓館で二人揃って池のコイにえさやりするなど、親密関係のアピールのために東京から駆けつけました。

 安倍政権は、「モディ首相の最初の外国訪問国として日本が選ばれた」ということをメディアを使って喧伝しています。しかしモディ首相には、中国との交渉で有利な策を引き出すために、日本をカードとして利用するというしたたかな思惑があるということが明瞭です。

 モディさんが今年5月に首相に就任したときに、最初に電話会談したのは中国の李克強・首相でした。インドにとって中国は、最大の貿易相手国。モディ氏が首相に選出されたのは、経済的な手腕を期待されてのことです。インドにとっては最も大事な国が中国です。

 中国の習近平・国家主席は、9月中旬にもインドを訪問する予定です。朝日新聞は本日の朝刊2面で、中国はインドと「投資や経済協力を中心に協議する見通しだ」と報じています。すでに原発建設も進めています。

 その意味では出遅れた日本。出遅れを取り戻すために、原子力協定の締結なども急ぎました。なんとか原発を輸出したい。それはアベノミクスの成果としてもカウントできる。

 インドの原発は現在20基。それを2032年までに10倍以上に増やす計画です。1基5000億円といわれる原発。おいしい需要が転がっている!

 しかし、建設予定地の住民は反対運動を、ガンジー流の非暴力で粘り強く続け、日本にも「なぜ、原発を輸出するのですか」と問いかけています。

 インドでも原発事故が起こりました。インド南部の海岸地帯にあるマドラス原発は、インド洋大津波で原発施設が浸水しました。

 しかし、安倍政権は原発輸出のためには、「日本の原発技術は世界一安全です。万一、事故が起きた場合は、日本が責任をもって対処します。日本は事故処理のノウハウも世界一です」などと、とんでもない約束もするのではないでしょうか。

 インドはそもそもNPT(核不拡散条約)に入っていません。CTBT(包括的核実験禁止条約)にも入っていません。

 いつ、どんな理由をつけて何をやるか分からない。そのインドに手玉に取られようとしています。

 安倍外交は、日本人の命を守るどころか、危険にさらす危険がいっぱいです。