おはようございます。
生き生き箕面通信1357(120827)をお届けいします。
・原発で喪失した「領土」には誰が責任を取るのですか
中国では昨日8月26日も、「島を返せ」という反日デモが行われました。
尖閣諸島は中国領土だと主張するデモ。韓国大統領が上陸した竹島を
めぐる「領土問題」について、日本の政治家は当然のことながら、「竹島
は日本固有の領土だ」と口をそろえています。野田首相は「1ミリたりとも
譲ることはない。不退転の決意で対処する」と、記者会見で話しました。
それなら、野田さん、原発で事実上失われた福島第一原発周辺の
「領土」については、どう対処するつもりですか。高濃度放射線に汚染
されているため、いまも多くの住民が自分の家に戻れません。高濃度
放射線に汚染された地域は、除染は無理であり、ほぼ放棄せざるを得
ない「領土」となりました。つまり、その領土は、「失われた領土」と化し
たわけです。こちらにはほとんど手がついていません。放置したまま
です。無責任ではないでしょうか。
本当に、責任は誰が取るのでしょうか。
もちろん、外国からの領土要求には冷静に話し合いを続け、外国の
不当な要求には譲ることなく平和解決を目指して交渉すべきであるこ
とには、どなたも異論はないのではないでしょうか。
しかし、問題は、国内にいながら領土を棄損する人間、あるいは勢力
です。原発ムラで権力を持っている人間は、いまだにほとんど誰も責任
を取っておりません。原発を推進してきた政治家、事業者、学者のほと
んど誰も知らぬ顔を決め込んでいます。それどころか、さらに原発を再
稼働させようとしています。活断層のすぐ近くの原発ですら、屁理屈を
つけて動かそうとしています。そのトップが、野田首相その人です。
野田首相が、「安全」と称して再稼働させた関電の大飯原発3,4号
機は、活断層の近くに建設されたものです。もし、この原発が過酷事
故に見舞われた場合、周辺住民の被災をはじめ、近畿の広い範囲の
人々が琵琶湖の放射能汚染によって飲料水に事欠くことになりかね
ません。そして、大飯原発周辺の「領土」が失われます。
野田首相は、「責任は私にある」と言いました。ゆうだけなら簡単です。
「湯だけなら風呂屋に」なって下さい。だが、本当に過酷な事故が起きた
ら、どう責任を取ることができるのでしょうか。寝言は寝て言ってほしいも
のです。
政府と民主党は、近く決める「エネルギー基本政策」で、なんとか原発
を生き延びさせようと画策しています。前原誠司、仙谷由人(わると)氏
らが、原発ムラの連中とタッグを組んで、「原発維持」の旗を振っています。
私たちは、毎週の金曜デモを中心に、「原発ゼロ社会」をめざして、
活動を続けましょう。
生き生き箕面通信1357(120827)をお届けいします。
・原発で喪失した「領土」には誰が責任を取るのですか
中国では昨日8月26日も、「島を返せ」という反日デモが行われました。
尖閣諸島は中国領土だと主張するデモ。韓国大統領が上陸した竹島を
めぐる「領土問題」について、日本の政治家は当然のことながら、「竹島
は日本固有の領土だ」と口をそろえています。野田首相は「1ミリたりとも
譲ることはない。不退転の決意で対処する」と、記者会見で話しました。
それなら、野田さん、原発で事実上失われた福島第一原発周辺の
「領土」については、どう対処するつもりですか。高濃度放射線に汚染
されているため、いまも多くの住民が自分の家に戻れません。高濃度
放射線に汚染された地域は、除染は無理であり、ほぼ放棄せざるを得
ない「領土」となりました。つまり、その領土は、「失われた領土」と化し
たわけです。こちらにはほとんど手がついていません。放置したまま
です。無責任ではないでしょうか。
本当に、責任は誰が取るのでしょうか。
もちろん、外国からの領土要求には冷静に話し合いを続け、外国の
不当な要求には譲ることなく平和解決を目指して交渉すべきであるこ
とには、どなたも異論はないのではないでしょうか。
しかし、問題は、国内にいながら領土を棄損する人間、あるいは勢力
です。原発ムラで権力を持っている人間は、いまだにほとんど誰も責任
を取っておりません。原発を推進してきた政治家、事業者、学者のほと
んど誰も知らぬ顔を決め込んでいます。それどころか、さらに原発を再
稼働させようとしています。活断層のすぐ近くの原発ですら、屁理屈を
つけて動かそうとしています。そのトップが、野田首相その人です。
野田首相が、「安全」と称して再稼働させた関電の大飯原発3,4号
機は、活断層の近くに建設されたものです。もし、この原発が過酷事
故に見舞われた場合、周辺住民の被災をはじめ、近畿の広い範囲の
人々が琵琶湖の放射能汚染によって飲料水に事欠くことになりかね
ません。そして、大飯原発周辺の「領土」が失われます。
野田首相は、「責任は私にある」と言いました。ゆうだけなら簡単です。
「湯だけなら風呂屋に」なって下さい。だが、本当に過酷な事故が起きた
ら、どう責任を取ることができるのでしょうか。寝言は寝て言ってほしいも
のです。
政府と民主党は、近く決める「エネルギー基本政策」で、なんとか原発
を生き延びさせようと画策しています。前原誠司、仙谷由人(わると)氏
らが、原発ムラの連中とタッグを組んで、「原発維持」の旗を振っています。
私たちは、毎週の金曜デモを中心に、「原発ゼロ社会」をめざして、
活動を続けましょう。