生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1333 ・「面会」は反原発デモを収束させたいためだけ

2012-08-03 06:39:20 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1333(120803)をお届けします。



・「面会」は反原発デモを収束させたいためだけ



 

 毎週金曜日に繰り返される官邸前のデモに対し、野田首相が重い腰

を上げて、面会を検討し始めたと伝えられています。本日8月3日の金

曜日にも実現するのでしょうか。それにしても、首相側からは何をいうの

でしょうか。まさか、「大飯原発の稼働停止を検討します。全原発を廃炉

にします」とは言わないでしょう。



 反原発デモ側は、大飯原発の停止を皮切りに全原発の廃炉を求めて

います。一般市民によるその数が膨れ上がって収束しないどころか、鳩

山元首相自身がデモに加わり、そのあと官邸に入ってデモの声を聞くよ

う申し入れました。菅前首相も、デモの代表者と面会し、そのあと野田

首相に面会に応じるよう電話をしました。野田首相には頭の痛いことだ

ったでしょう。



 他の国会議員は何をしているのか。「反原発」「脱原発」の意思がある

なら、積極的にデモに参加すべきではないでしょうか。デモに参加して、

自らがデモの市民と同じ意識を共有していることを、一人ひとりが実感

すべきところであるはずです。そうした共有空間で一つの思いを実現し

ていく絆こそが、生きた民主主義だと信じています。これは、上から「右

向け、右!」で一色に染められるファッシズムとは、対極です。いうまで

もなくデモは、一人ひとりの意志で参加するものであり、一人ひとりの生

きた意志が厳然として存在しています。



 今後の原発政策に強大な影響をおよぼす「原子力規制委員会」の

人事も、やり直すべきです。委員長候補の田中俊一・前内閣府原子

力委員会委員長代理は、もともと「原子力ムラ」の村長みたいな存在

です。よりによってそんな人事を持ってくるところからして、経産省を中

心とする原子力ムラが強力な影響力を残そうとする魂胆が見え見えで

す。こうした候補選びの段階から原子力ムラに押し込まれる一方の細

野剛志・担当大臣は、取り込まれたミイラも同様、情けない存在に落ち

ぶれてしまいました。もう少し骨があると思っていましたが、買いかぶり

だったと反省します。やはり、権力に近づくと、人間は狂っていくようです。

デモの代表が、「人事のやり直し」を求めた時、野田首相は何んと答え

るのでしょう。



 野田首相は、デモの代表には、「原発がなぜ必要か、丁寧に説明する」

「原発がないと、国民生活が守れない」と説くはずです。しかし、いまやそ

んな次元の話ではないことがお分かりになっていらっしゃらない。人類の

存在がかかった問題であるという次元が理解できないお人です。「話せ

ば分かる」が民主主義の基本です。しかし、話の場の次元が違ってしま

った時には、どうすればいいのでしょう。



 野田首相は、「国民の声も直接聴きました。そのうえで、総合的に判断

して、原発は稼働させる必要がある」とのたまうはずです。そして、民主

主義を制圧前進。中国・天安門広場でみられた暴虐政権と結果的には

なんら変わらない政権です。野田政権は。