おはようございます。
生き生き箕面通信1336(120806)をお届けします。
・「核の”平和利用”を全面廃棄すべき」――67回目の原爆忌
ヒロシマは本日6日、ナガサキは9日が、67回目の原爆忌。広島の記
念公園には「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」とい
う碑文が、今日も多くの参列者と対面します。戦争という悲惨な過ちは、
二度と繰り返しません。とりわけ核の過ちは繰り返さない、と一度は誓っ
たはずでした。
いま、現実はどうでしょうか。核戦争こそ起こらなかったものの、地球
上にはいまだに1万9000発の核弾頭が温存されているといわれていま
す。しかも、小型化され、地域限定で使用可能な戦術核が開発されてい
るとも。核の危険は、少しも減っていないのです。いつ過ちが繰り返され
るか、分からない。
さらに原発。何万人もが一瞬にして死に至るということはありませんが、
内部被ばくした人が何年後かにゆっくりと亡くなっていくスロー・デスは数
えようもありません。放射能汚染から逃れて避難せざるを得ず、その避難
先で不自由な暮らしに苦しみながら亡くなっていく人も、原発事故の犠牲
者に変わりはありません。
野田政権は、安全が本当に確認されていないにもかかわらず、「安全
だ」と強弁して、大飯原発の稼働させました。すぐ近くを活断層が走って
いる可能性が高いと指摘されても、それを無視してただ「安全は確認さ
れている」という。
原子力発電は、「核の平和利用」という口実ではじまりました。アイゼン
ハワー米大統領が1953年に国連総会で打ち出した「原子力の平和利用」
(Atoms for Peace)を契機に、原発が盛んに造られるようになりました。
しかし、この「平和利用」こそがまやかしものだったのです。原発からは、
そもそも処理しようもない使用済み核燃料が出てくることは広く知られて
います。処理しようもないだけでなく、容易に核兵器に転換できるプルト
ニウムが副産物として出てきます。原発が地球上に拡散することは、核
兵器が拡散することと理屈は同じです。
原爆忌について触れた朝日新聞の本日の社説は、「破滅リスクのない
世界へ」と題して、「脱原発をグローバルな潮流にする試みが、核不拡散、
核廃絶の双方にプラスとなる」「軍事用であれ民生用であれ、核エネルギ
ーへの依存をできるだけ早くなくすことで、リスクのない平和と繁栄の姿
へと変えていく。そうした未来像を、核惨事を知る日本から発信してこそ、
世界は耳を傾ける」と主張しました。脱核兵器だけでなく、世界がそろっ
ての脱原発の主張です。
他方、読売新聞の社説は原爆忌に触れて、「原発事故は、安全対策を
しっかり講じれば防ぎ得る。事故の教訓を生かし、世界の原発の安全性
向上に貢献することが、むしろ日本の責務ではないか」と、相変わらず
原発推進の”寝言”を主張しています。読売の戦後最大のドン・正力松
太郎氏が、アメリカの諜報機関CIAから「ポダム」というコードネームま
でつけられ、アメリカの手先(スパイ)となってまで、原発を日本に導入し
たのでした。以来、読売はいまに至るも、原発推進の旗振り役です。現
在のドンであるナベツネこと、渡辺恒雄氏は、日本は核兵器を保有でき
る能力を保持しておかなければならないという信念の持ち主です。
広島記念公園の碑文は「過ちは繰り返しませぬから」と誓いを刻んで
います。
生き生き箕面通信1336(120806)をお届けします。
・「核の”平和利用”を全面廃棄すべき」――67回目の原爆忌
ヒロシマは本日6日、ナガサキは9日が、67回目の原爆忌。広島の記
念公園には「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」とい
う碑文が、今日も多くの参列者と対面します。戦争という悲惨な過ちは、
二度と繰り返しません。とりわけ核の過ちは繰り返さない、と一度は誓っ
たはずでした。
いま、現実はどうでしょうか。核戦争こそ起こらなかったものの、地球
上にはいまだに1万9000発の核弾頭が温存されているといわれていま
す。しかも、小型化され、地域限定で使用可能な戦術核が開発されてい
るとも。核の危険は、少しも減っていないのです。いつ過ちが繰り返され
るか、分からない。
さらに原発。何万人もが一瞬にして死に至るということはありませんが、
内部被ばくした人が何年後かにゆっくりと亡くなっていくスロー・デスは数
えようもありません。放射能汚染から逃れて避難せざるを得ず、その避難
先で不自由な暮らしに苦しみながら亡くなっていく人も、原発事故の犠牲
者に変わりはありません。
野田政権は、安全が本当に確認されていないにもかかわらず、「安全
だ」と強弁して、大飯原発の稼働させました。すぐ近くを活断層が走って
いる可能性が高いと指摘されても、それを無視してただ「安全は確認さ
れている」という。
原子力発電は、「核の平和利用」という口実ではじまりました。アイゼン
ハワー米大統領が1953年に国連総会で打ち出した「原子力の平和利用」
(Atoms for Peace)を契機に、原発が盛んに造られるようになりました。
しかし、この「平和利用」こそがまやかしものだったのです。原発からは、
そもそも処理しようもない使用済み核燃料が出てくることは広く知られて
います。処理しようもないだけでなく、容易に核兵器に転換できるプルト
ニウムが副産物として出てきます。原発が地球上に拡散することは、核
兵器が拡散することと理屈は同じです。
原爆忌について触れた朝日新聞の本日の社説は、「破滅リスクのない
世界へ」と題して、「脱原発をグローバルな潮流にする試みが、核不拡散、
核廃絶の双方にプラスとなる」「軍事用であれ民生用であれ、核エネルギ
ーへの依存をできるだけ早くなくすことで、リスクのない平和と繁栄の姿
へと変えていく。そうした未来像を、核惨事を知る日本から発信してこそ、
世界は耳を傾ける」と主張しました。脱核兵器だけでなく、世界がそろっ
ての脱原発の主張です。
他方、読売新聞の社説は原爆忌に触れて、「原発事故は、安全対策を
しっかり講じれば防ぎ得る。事故の教訓を生かし、世界の原発の安全性
向上に貢献することが、むしろ日本の責務ではないか」と、相変わらず
原発推進の”寝言”を主張しています。読売の戦後最大のドン・正力松
太郎氏が、アメリカの諜報機関CIAから「ポダム」というコードネームま
でつけられ、アメリカの手先(スパイ)となってまで、原発を日本に導入し
たのでした。以来、読売はいまに至るも、原発推進の旗振り役です。現
在のドンであるナベツネこと、渡辺恒雄氏は、日本は核兵器を保有でき
る能力を保持しておかなければならないという信念の持ち主です。
広島記念公園の碑文は「過ちは繰り返しませぬから」と誓いを刻んで
います。