生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1245 ・67回目の「敗戦の日」――「侮辱の中で生きることをやめよう」

2012-08-15 07:16:49 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1245(120815)をお届けします。



・67回目の「敗戦の日」――「侮辱の中で生きることをやめよう」



 大江健三郎さんが先月7月16日、東京の代々木公園で開かれた「さよ

うなら原発10万人集会」で、「侮辱の中で生きることをやめよう」と呼びか

けました。私たちの強い願いをあっさりと踏みにじって「原発再稼働」を進

め始めた政府のやり方にに対し、抗議の意味を込めたスピーチでした。

「私はいま自分らが侮辱されていると感じている」と訴えました。



 振り返ってみると、政府に侮辱されているのは、こと原発に関してだけ

でしょうか。例えば、消費税増税のやり方。「消費税は上げません」と公

約して政権交代を果たしながら、その公約をいとも簡単に破って、これま

での倍の増税をだまし討ちです。



 さらには、オスプレイの配備をとっても、多くの国民の反対を押し切っ

てアメリカのいうままに配備が進む流れです。アメリカに催促されて取

り組み始めた政策では、TPP(環太平洋経済協力協定)もあります。オ

バマ大統領が苦しんでいる米国経済の再建と雇用の回復のためには、

海外との経済交流活性化が必要であり、そのためのTPPに日本を取

り込むことが不可欠と位置づけられています。



 韓国の大統領は竹島に上陸し、さらに「天皇が韓国を訪れる場合は、

『心から謝罪するなら』来なさい」という条件をつけました。ロシアの大

統領はもっと早く北方4島へ上陸、中国とは尖閣諸島と、周囲をぐるり

と領土問題で取り囲まれています。これも敗戦・占領から独立へと向

かう中で、日本を2度とアメリカに刃向かわせないために仕掛けたアメ

リカの罠でした。日本の周辺を”敵”に取り囲まれるように”領土問題を

仕掛けておけば、とてもアメリカに手は伸ばせない、という大きな罠で

す。そして、戦後67年経った今も、アメリカに従わざるを得ないと唯々

諾々の日本政府。その政府に侮辱され続ける私たち日本国民。「二重

の侮辱」という構造です。



 これから先もこの「侮辱の時代」を生きなければならないのでしょうか。

先の戦争では310万人が犠牲になり、本日正午には戦没者への黙とう

がささげられます。戦没者には「みなさんの犠牲を無駄にしないために

も、誇り高い日本の真の独立をめざして生き抜く」という誓いを新たにす

る日でもあります。