おはようございます。
生き生き箕面通信1349(120819)をお届けします。
・「官僚さま、負けました」と、民主党(玄葉外相)
「丹羽中国大使は10月に交代・後任に西宮審議官」という記事が、
本日8月19日の読売新聞朝刊一面にスクープの形で載りました。
内容は、丹羽大使の事実上の更迭を伝えるものです。丹羽氏が、
東京都の尖閣購入に対し、今年6月に英国フィナンシャル・タイムズ
(FT)紙の取材に応じて、「(購入が)実行されれば日中関係が極め
て重大な危機に陥る」と発言。これに対して、石原慎太郎・東京都
知事をはじめ与野党から、「日本固有の領土であるとの認識に欠け
る」と問題視し、早期更迭を求める声が上がっていた。政府は、9月
29日に日中国交回復40周年を迎えることから、記念行事などが一
段落する10月以降の交代とする方針を固めた、と伝えています。
その後任は、小泉首相(当時)の靖国神社参拝をめぐって「反日デ
モ」が問題化した時に中国公使をしていた西宮伸一・外務審議官
(経済担当)をあてる方向で調整中としています。
この記事通りになれば、外務官僚は「万々歳」でしょう。もともと、
外務官僚は外部からの起用に強く抵抗していました。外務官僚に
とって中国大使のポストは、「大変おいしい」権益でした。それが、
当時外相だった岡田副総理の「脱官僚依存・政治主導」で丹羽氏
が就任しました。それ以来、ことあらば丹羽氏を追い出すいやが
らせが外務官僚によって数々なされてきました。
FT紙に対する発言にしても、おかしな内容ではありません。東京
都が購入するという行動は、日中間の”領土問題”をわざわざ大きく
燃え上がらせる動きでした。「重大になる」問題だから、政府も自民
党政権当時から「国家による購入」という形を控えてきたのです。
だから、外務官僚は、東京都の行為を批判しなければならない立場
です。にもかかわらず、身内の大使の発言を、わざわざ「問題だ」と騒
ぎ立てるように新聞などにリークし、新聞などマスメディアもそれに乗
って、丹羽氏追い落としに一役買ったわけです。
新聞はこうして官僚の手の上で踊らされ、官僚の思惑通りの「空気」、
つまり「丹羽氏更迭」の空気で動いています。その結果、官僚支配が
一段と強まります。日本の閉塞感が一層強固になります。きちんとし
た外交がありませんから、外国からはますます侮られ、したい放題に
されっぱなしです。
生き生き箕面通信1349(120819)をお届けします。
・「官僚さま、負けました」と、民主党(玄葉外相)
「丹羽中国大使は10月に交代・後任に西宮審議官」という記事が、
本日8月19日の読売新聞朝刊一面にスクープの形で載りました。
内容は、丹羽大使の事実上の更迭を伝えるものです。丹羽氏が、
東京都の尖閣購入に対し、今年6月に英国フィナンシャル・タイムズ
(FT)紙の取材に応じて、「(購入が)実行されれば日中関係が極め
て重大な危機に陥る」と発言。これに対して、石原慎太郎・東京都
知事をはじめ与野党から、「日本固有の領土であるとの認識に欠け
る」と問題視し、早期更迭を求める声が上がっていた。政府は、9月
29日に日中国交回復40周年を迎えることから、記念行事などが一
段落する10月以降の交代とする方針を固めた、と伝えています。
その後任は、小泉首相(当時)の靖国神社参拝をめぐって「反日デ
モ」が問題化した時に中国公使をしていた西宮伸一・外務審議官
(経済担当)をあてる方向で調整中としています。
この記事通りになれば、外務官僚は「万々歳」でしょう。もともと、
外務官僚は外部からの起用に強く抵抗していました。外務官僚に
とって中国大使のポストは、「大変おいしい」権益でした。それが、
当時外相だった岡田副総理の「脱官僚依存・政治主導」で丹羽氏
が就任しました。それ以来、ことあらば丹羽氏を追い出すいやが
らせが外務官僚によって数々なされてきました。
FT紙に対する発言にしても、おかしな内容ではありません。東京
都が購入するという行動は、日中間の”領土問題”をわざわざ大きく
燃え上がらせる動きでした。「重大になる」問題だから、政府も自民
党政権当時から「国家による購入」という形を控えてきたのです。
だから、外務官僚は、東京都の行為を批判しなければならない立場
です。にもかかわらず、身内の大使の発言を、わざわざ「問題だ」と騒
ぎ立てるように新聞などにリークし、新聞などマスメディアもそれに乗
って、丹羽氏追い落としに一役買ったわけです。
新聞はこうして官僚の手の上で踊らされ、官僚の思惑通りの「空気」、
つまり「丹羽氏更迭」の空気で動いています。その結果、官僚支配が
一段と強まります。日本の閉塞感が一層強固になります。きちんとし
た外交がありませんから、外国からはますます侮られ、したい放題に
されっぱなしです。