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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1355 ・朝日さん、「アメリカは日韓の板挟みではありません」

2012-08-25 06:44:06 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1355(120825)をお届けします。



・朝日さん、「アメリカは日韓の板挟みではありません」



 竹島の領有権をめぐる日韓間の緊迫状態について、朝日新聞が本日

8月25日に掲載した解説は、「アメリカが日韓の板挟みになって困惑し

ており、『何んとかならないものか』と苦り切った様子だ」と伝えました。

ワシントン支局の伊藤宏記者の署名入りです。この解説、事態を表面

だけなぞっているため、結果は全く間違った内容となっています。



 どこが間違っているのか。アメリカは「板挟み」ではなく、アメリカこそが

この領土争いを仕掛けてきた張本人だということを隠す結果になってい

るからです。アメリカの本音は、ずっともめ続けてくれることです。



 現在の日本は、気がつくと、周りをぐるっと「敵」に囲まれています。尖

閣で中国と、竹島で韓国と、北方四島でロシアと、そして北朝鮮とは拉

致問題など多くの懸案をかかえています。日本がアジアの中で孤立す

ることは、67年前の占領以来、アメリカが仕掛けてきた戦略です。



 竹島だけに限ると、サンフランシスコ条約が締結される前、韓国は竹

島を韓国領だと認めてほしいとアメリカに強く働きかけました。この時、

アメリカは明確に拒否したので、アメリカは日本の味方をしてくれたとい

われています。ところがそうではないのです。アメリカの本当の狙いは、

どちらかに決着をつけることを嫌い、いつまでも両国間でもめるようにた

だ「曖昧」にしたままにしておきたかっただけです。



 アメリカが領有権を認めてくれなかったことで、当時の李承晩大統領

は勝手に「李承晩ライン」なるものを引き、領海内に竹島を取り込んで、

昔からそこで漁をしていた漁民を大量にだ捕したりしました。アメリカは

もませるのが目的ですから、当然、ほったらかしでもめるにまかせ続け

ました。



 アメリカは、世界統治の戦略として、「デバイド・アンド・ルール」、つまり

分割統治の手段を多用してきました。日本がアジアの諸国と仲良くでき

ないように、わざと竹島や尖閣、北方領土などの「曖昧領域」を作り、二

国間でもめ続けるように仕向けてきました。これが日本の現代史を貫く

「根幹の原理」です。つまり、もめごとの後ろには常にアメリカの仕掛け

があるわけです。



 ここを抑えない限り、どんな解説もそっぽになります。本日の朝日の解

説もまさにそっぽの解説に堕しています。



 いやむしろ、日本国内には日本人の国籍をもっていながら、日本人の

頭にアメリカの論理回路を刷り込む役割を果たす人間が多くいます。し

かも、自分がアメリカのマインドコントロールにかかっていると自覚せず

に、誘導されている人間が多くいます。それも、優秀とみなされる人間に

多くいるのです。



 朝日の伊藤記者もワシントン支局員をやっているうちに、いつの間に

かアメリカの思考回路があたかももとからの自分自身の思考回路であ

るかのように”洗脳”されているのです。そうできるところがアメリカのソフ

トパワーの凄さであり、不気味さが感じられます。事実、アメリカは後ろ

に隠れたまま、朝日の記者を使って、「アメリカは板挟みで困惑してい

る」振りができています。



 野田首相がオスプレイ配備について、「これは日本がどうこう言える問

題ではない」と明言しましたが、これも「アメリカさまがおっしゃるのだから、

日米安保条約でそう決めたのだから仕方がない」と、対米追随の姿勢を

如実に示したものです。



 アメリカのマインドコントロールは、67年間にわたって深く、深くしみこん

でいます。これから開放されるのは至難のわざです。ちっとやそっとでは、

目が覚めません。かくしてアメリカの属国・日本は、まだまだ続きそうです。

総理大臣からして、対米追随こそを政策遂行の根幹としています。