おはようございます。
生き生き箕面通信1167(120218)をお届けします。
・小沢氏、高まる「不起訴」の可能性
東京地裁の大善文男裁判長は昨日2月17日の公判で、秘書
だった石川知裕・衆院議員の供述調書を証拠としてはすべて
「却下」しました。これは、小沢氏有罪の決め手と位置付けられ
ていた「証拠」がなくなったことを意味します。
さらに、却下された捜査報告書の中には、検察審査会が強制
起訴の根拠としたものが含まれています。このことは、強制起訴
の判断根拠が失われたことを意味します。つまり、強制起訴その
ものが成立するのかが、根本から問われる事態となったわけです。
これらから素直に導き出せる結論は、「小沢氏不起訴」のはず
です。しかし、日本という国の司法が三権分立の一角として機能
しないことがあるのは、つい最近の石川知裕氏の公判で現実に
見せられたばかりです。その時の裁判長、登石郁朗氏は、「と推認
される」「と推認される」「強く推認される」と、「推認に推認を重ね」
て有罪としました。登石裁判長は、いまは「推認裁判長」として
一躍有名人の仲間入りをしました。
小沢公判で問われているのは、日本が”金属疲労”に直面し
つつもその既成勢力の権益を守り続けることを許すのか、それ
とも新しい地平を切り開くために一歩を踏み出す決断をするのか、
です。日本タイタニック号が、進路に大氷塊が立ちふさがって
いることを知りつつも、船内でパーティーを続けるのか、それとも
舵を切るのか、とも言えるのではないでしょうか。
考えさせられるのは、小沢氏をなんとかつぶそうとする勢力に
積極的に手を貸してきた大手メディアの動向です。朝日新聞、
読売新聞はもちろん、NHKなどの電波メディアを含め、既成権力と
一体となって、「オザワ有罪」へ世論誘導に力を尽くしてきました。
既成権力、それはいまではアンシャンレジーム(旧勢力)と分類
すべき存在ですが、それと一体となって、日本の新しい可能性を
つぶしてきたのです。
4月下旬に予定される「オザワ判決」で、日本の司法はまたもや
「推認有罪」とするのでしょうか。