goo blog サービス終了のお知らせ 

生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1155 ・シリアでの大量虐殺――国連の無力

2012-02-06 06:42:04 | 日記

 おはようございます。サッカーのロンドン五輪アジア予選で日本は
昨日2月5日にシリアに敗退し、2位に後退。1位の座をシリアに譲り
渡しました。内戦状態のシリアは充分な練習もできないのですが、
そのシリアに敗退。日本はロンドンへ行けるでしょうか。
 生き生き箕面通信1155(120206)をお届けします。

・シリアでの大量虐殺――国連の無力

 国連によると、昨年3月以来のシリア市民の死者は5000人を超え
るそうです。アサド政権は自国の国民を軍を使って容赦なく殺して
います。これを阻止し事態を収拾するための国連安保理は2月4日、
ロシアと中国の拒否権行使によって決議の採択に失敗し、アサド
大統領の弾圧はさらに残虐さを増す恐れが強まっていると伝えら
れています。

 アメリカのライス国連大使は、露中の拒否権行使に対し、「吐き
気を催す」と異例の表現で非難したそうです。これには全く同感
です。ただ、そのアメリカも、イスラエルの暴虐に対しては、国連
加盟のほとんどの国が支持する非難決議をただ1国の拒否権で
葬り続けていますから、本当は大きな顔はできません。

 国連の世界平和維持のために協議し、解決する役割は、大国
のエゴによって機能不全に陥っています。アサド大統領による自
国民虐殺を阻止する術はなく、国連は手をこまぬいてただ立ちつ
くすのみです。

 アサド大統領は、反体制運動は「テロリストの仕業」と決めつけ、
テロリストは虐殺しても構わないという理屈です。これは、アメリカ
の行動にも通じるところがあります。「テロリスト」というレッテルを
張りさせすれば、何をしても構わないという論法はアメリカが多用
し、今もその論法で世界を仕切っています。

 世界の平和を構築するための国連は、まだ仕組みが不十分で
す。大国のエゴをどう抑え、世界の平和を望む意向をどう実現す
るか、国連改革が急務です。国連改革は長年、論議されてきまし
たが、遅々として進まずです。しかし、シリアの市民にとっては、
待ったなしです。

 そして、野田政権下でのわが日本の”平和外交”には、まったく
存在感がありません。ほとんど何も発信できないままでいます。
玄葉という外相は、しゃあしゃあとしています。アメリカのいうまま、
アメリカの後ろからくっついていくだけです。