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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1162 ・映画「サラの鍵」

2012-02-13 06:46:24 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1162(120213)をお届けします。

・映画「サラの鍵」

 フランスで行われたユダヤ人迫害をテーマにした映画「サラの鍵」
を観ました。今から70年前の1942年7月16日、フランス在住のユダ
ヤ人1万3千人が一斉検挙され、いったんはヴェル・ディヴ競技場に
集められたあと、ほとんどの人がアウシュビッツに送られ、生還者は
わずかでした。フランス現代史の伏せられた部分になっていた。しか
し、シラク大統領(当時)は1995年7月16日にヴェル・ディブ跡地で行
った演説で、ホロコースト(大虐殺)におけるフランス国家の責任を認
め、フランス人には「時効のない負債」があることを率直に語ったの
でした。

 この歴史は、フランスの学校でも教えず、関係者も口を閉ざして
いたために、シラク演説で初めて自分の国が行った事実を知った
フランス人自身が大きな衝撃を受けたそうです。第2次世界大戦
前夜、フランス在住のユダヤ人は約31万人(フランス国籍14万人、
外国籍17万人)。時のヴィシー政権はナチス・ドイツに積極的に協
力してフランス警察や憲兵を動員し、ユダヤ人狩りを行ったのでし
た。ただ、アウシュビッツに移送されたのは7万6千人で、フランス
在住ユダヤ人の4分の3が生き延びることができたのも事実であり、
ユダヤ人にとってフランスは全体としてはアジール(避難所)の国
でもあった。

 作家の角田光代さんは、「『知る』ことの深さに打ちのめされた。
また、私たちは、生きることの叶わなかっただれかの生を、引き
受けているのではないか。私たちの生は自分だけのものでは決
してないのではないか」と、感想を寄せていました。

 この映画を撮ったジル・パケ=ブレネール監督は日本を訪れた
昨年10月、インタビューに答えて、2011年に大変困難な体験をし
た日本の人々への次のようなメッセージを残しています。「起こっ
てしまった悲しい出来事を受け入れるということは、非常に辛い
作業だと思います。しかし、辛い経験から何かを学んで、もうひと
つ成長していく、そういう機会にすることができればいいのでは
ないでしょうか。亡くなった人たちに対して鎮魂を捧げるためにも、
自分たちがその経験を無駄にしないで、そこから何かを学んで、
よりよい人生をおくる。そういうことが、いい方法なんじゃないかと、
私は思っています」と。

 私たちは、フクシマ原発事故から何かを学び、また大震災で亡
くなった人々への鎮魂を捧げるためにも、生きることの叶わなか
っただれかの生を引き受ける覚悟で今日を生きたいものです。