おはようございます。柳田法相は、本日午前中にも辞表提出せざるを得ないのでしょう。今朝6時前の段階では未定です。それは補正予算成立よりも仙石官房長官の首を守る方が大切だからのようです。
生き生き箕面通信716(101122)をお届けします。
・日本の安全保障論議はどこへ行った?――沖縄知事選
本日の朝刊は朝日も読売も別個に「沖縄知事選情勢調査」の結果を伝えています。それによると、朝日は「伊波・仲井真氏競る」、読売は「伊波・仲井真氏横一線」が主見出しです。両紙が一致して「激しく競り合っている」と同じ表現をしています。
また、両紙とも普天間基地の移設問題に触れながらも、肝心かなめの「日本の安全保障はどうあるべきか」という一点については、全く触れていません。結局、選挙戦全体を通じても最後まで安保論議は深まらない見通しとなってきました。
ネットで検索すると、沖縄タイムスに次のような見出しがありました。「沖縄知事選 海外メディアが注目」という記事で、アメリカのワシントン・ポストとフランスのフィガロの取り組みを取り上げていました。
ワシントン・ポストのチコ・ハーラン東アジア総局長が今年2度目の沖縄入りし、「普天間飛行場移設が
なぜ10年以上も進んでいないのか」を書く意向で、取材を続けている。
フランスの代表的保守系紙フィガロは、アラン・バルリュエ副編集長を本国から派遣。これまでの取材で、「沖縄は唯一、地上戦が行われたところ。基地問題への意識は、日本政府への不満や心理的な傷跡の現れ」「沖縄の人の基地がたくさんあることへの不満もよく分かる」「知事選は任主主義の根幹。日本全体の安全保障のあり方に関わる」と注視しているそうです。
日本の朝日や読売はなぜこの絶好の機会を生かそうとしないのでしょうか。日本人が「安全保障オンチ」と見られるのは、主要メディアの「安保オンチ」が反映しています。日本の安全は「アメリカさん任せ」で過ごしているうちに、すっかり自分の安全確保を自分の頭で考えることができないようになってしまいました。
平和勢力に与する人たちも「9条を守れ」と叫んでいれば、「なんとかなるだろう」というお手軽さが目立ちました。共産党や社会党のセクト主義も、一般の人々を無関心へ追いやる結果となりました。。
周辺諸国と仲良くすることこそが「安全保障を確実にする」というごく基本的な原則すら確立できているとは言えない状況です。むしろ、中国嫌い、北朝鮮も嫌い、韓国も韓流ブームは続いているけど、「竹島(独島)占拠」の韓国は嫌い、と消極的です。
これからは経済的により緊密な関係を築き、文化交流を盛んにし、人と人の往来をより活発にする。お互いをよく知りあえば、こぶしを振り上げることなどないはずなのです。もちろん、中国とも、北朝鮮とも仲良くすることに最重点を置いた意識的で、戦略的な取り組みが欠かせません。
欧州方面ではつい最近、驚くべき変化が起こりました。ソ連に対抗し、冷戦崩壊後もロシアに対抗してきたNATO(北大西洋条約機構)が、そのロシアと手を結びミサイル防衛(MD)でお互いに協力することになったのです。2日前の20日、ロシアのメドベージェフ大統領が、リスボンで開かれたNATO首脳会議に出席し、共同声明が採択されました。軍事面での歴史的な和解です。
ひるがえって、日本はどうすべきか。尖閣で危機を演出したりしている場合ではありません。そして普天間はもちろん、米軍の海外基地では世界最大の嘉手納もいりません。沖縄からすべての米軍基地にお引き取りを願う必要があります。
今回の知事選は、そうした争点を深めるべきでした。しかし、ヤマトの新聞は、劣化から立ち直る努力もしませんでした。冷戦時代を長く生きてきた連中がその頭の切り替えもできないまま、経営トップ、編集実権を握って離しません。毎日、毎日、カビが生えたような紙面を作って鼻高々。読売新聞の渡邉恒雄・最高実力者などは早々に引退していただかねばならない存在です。
しかし、どこまで続くぬかるみぞ、です。
生き生き箕面通信716(101122)をお届けします。
・日本の安全保障論議はどこへ行った?――沖縄知事選
本日の朝刊は朝日も読売も別個に「沖縄知事選情勢調査」の結果を伝えています。それによると、朝日は「伊波・仲井真氏競る」、読売は「伊波・仲井真氏横一線」が主見出しです。両紙が一致して「激しく競り合っている」と同じ表現をしています。
また、両紙とも普天間基地の移設問題に触れながらも、肝心かなめの「日本の安全保障はどうあるべきか」という一点については、全く触れていません。結局、選挙戦全体を通じても最後まで安保論議は深まらない見通しとなってきました。
ネットで検索すると、沖縄タイムスに次のような見出しがありました。「沖縄知事選 海外メディアが注目」という記事で、アメリカのワシントン・ポストとフランスのフィガロの取り組みを取り上げていました。
ワシントン・ポストのチコ・ハーラン東アジア総局長が今年2度目の沖縄入りし、「普天間飛行場移設が
なぜ10年以上も進んでいないのか」を書く意向で、取材を続けている。
フランスの代表的保守系紙フィガロは、アラン・バルリュエ副編集長を本国から派遣。これまでの取材で、「沖縄は唯一、地上戦が行われたところ。基地問題への意識は、日本政府への不満や心理的な傷跡の現れ」「沖縄の人の基地がたくさんあることへの不満もよく分かる」「知事選は任主主義の根幹。日本全体の安全保障のあり方に関わる」と注視しているそうです。
日本の朝日や読売はなぜこの絶好の機会を生かそうとしないのでしょうか。日本人が「安全保障オンチ」と見られるのは、主要メディアの「安保オンチ」が反映しています。日本の安全は「アメリカさん任せ」で過ごしているうちに、すっかり自分の安全確保を自分の頭で考えることができないようになってしまいました。
平和勢力に与する人たちも「9条を守れ」と叫んでいれば、「なんとかなるだろう」というお手軽さが目立ちました。共産党や社会党のセクト主義も、一般の人々を無関心へ追いやる結果となりました。。
周辺諸国と仲良くすることこそが「安全保障を確実にする」というごく基本的な原則すら確立できているとは言えない状況です。むしろ、中国嫌い、北朝鮮も嫌い、韓国も韓流ブームは続いているけど、「竹島(独島)占拠」の韓国は嫌い、と消極的です。
これからは経済的により緊密な関係を築き、文化交流を盛んにし、人と人の往来をより活発にする。お互いをよく知りあえば、こぶしを振り上げることなどないはずなのです。もちろん、中国とも、北朝鮮とも仲良くすることに最重点を置いた意識的で、戦略的な取り組みが欠かせません。
欧州方面ではつい最近、驚くべき変化が起こりました。ソ連に対抗し、冷戦崩壊後もロシアに対抗してきたNATO(北大西洋条約機構)が、そのロシアと手を結びミサイル防衛(MD)でお互いに協力することになったのです。2日前の20日、ロシアのメドベージェフ大統領が、リスボンで開かれたNATO首脳会議に出席し、共同声明が採択されました。軍事面での歴史的な和解です。
ひるがえって、日本はどうすべきか。尖閣で危機を演出したりしている場合ではありません。そして普天間はもちろん、米軍の海外基地では世界最大の嘉手納もいりません。沖縄からすべての米軍基地にお引き取りを願う必要があります。
今回の知事選は、そうした争点を深めるべきでした。しかし、ヤマトの新聞は、劣化から立ち直る努力もしませんでした。冷戦時代を長く生きてきた連中がその頭の切り替えもできないまま、経営トップ、編集実権を握って離しません。毎日、毎日、カビが生えたような紙面を作って鼻高々。読売新聞の渡邉恒雄・最高実力者などは早々に引退していただかねばならない存在です。
しかし、どこまで続くぬかるみぞ、です。