水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・429」

2014-12-21 19:00:22 | Weblog



カルテ番号 は・9(25)

よく考えると、悩みはある。
実は、どうでもよくはない。
でも、どうでもいい、という観方もある。
それを受け入れると、悩みは自動的に小さくなる。
小さくなれば、光が観える

ヒントは、別の観方。
小さくなった悩みを原奈緒子は考えてみた。
悩みはある。
あるが・・・それほど苦しくない。
苦しまないなら、悩みはどうにでもなる気がする。
苦しさが、悩みからの脱却を阻害していた。

こういう消し方があるのだ。
なるほど。
消し方自体が、楽しみでもある。
悩みがあることが、楽しみにつながる。
こんな方法があったのか。
次回の悩みを話すのが、楽しみになってきた。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・428」

2014-12-20 18:42:13 | Weblog



カルテ番号 は・9(24)

早速友人の野上香織に連絡し、会った。
野上香織の開口一番。
「奈緒子さん、変わったわ~」
自分の心の中が変わっているのはわかる。
だが、外見が変わったとは思えなかった。

「そ、そう?
でも、何があったわけでもないのよ。
私がしっかり自分の事を整理して、次回に悩みを話すつもり。
だから、何も無かったのと同じなんだけどなぁ・・・」
野上香織は笑顔で言った。
「そんなことは、どうでもいいの。
奈緒子さん、綺麗になったのよ」

そんなことはどうでもいい。
その言い方は、まるで院長のセリフのようだ。
原奈緒子の悩みは、別な角度からみれば、どうでもいい。
大切なのは、イキイキとなる事。
悩みを解決しないと、イキイキなれないと思い込んでいた。
悩みとイキイキなる事は別な世界の事柄なのだ。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・427」

2014-12-19 19:16:02 | Weblog



カルテ番号 は・9(23)

その日は次回を予約して帰った。
そして、気功の感覚をもっと味わえばよかったと思った。
悩みのアドバイスが欲しくて、気持ちいい感覚があったのに二の次にしてしまった。
次回は、感覚ももっとしっかり味わおうと思った。
それにしても、変わった院長だ。

見た目は個性が無いように思えた。
気功の気持ち良さは初めてでも感じられたが、強くはない。
やわらかいので、簡単に受け入れてしまっていた。
本当なら、最初から氣を感じるなど、とても特殊なはずなのに。
氣を受けているのが、普通に思える時間だった。
そして、あの話の内容。

思い返すと、とても特殊だらけの時間だった。
そして、気づいた。
悩みが・・・ものすごく小さくなっている。
いつの間にか、悩みが無くなっているかのようだ。
何だろう。
具体的な話もまだだし、当然、アドバイスもまだなのに。
結果として、悩みは・・・消えている。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・426」

2014-12-18 19:50:02 | Weblog



カルテ番号 は・9(22)

院長は改めて原奈緒子に訊いた。
「原さんの悩みは、夫婦関係ですか?
性の悩みですか?
それらは重なる部分もありますが、別々に考えた方がいいと思います」
そう言われると、いつも一緒に考えていた。
「夫婦関係は・・・ある意味醒めていると思います。
そして、それを修復する気持ちも醒めているかもしれません。
何とか良い夫婦になりたい、という気持ちが・・・起きません」

院長はまたも少し考えているようだった。
「原さん、次回までに、よく整理して来て下さい。
いったい原さんが望んでいるのはなにか?
不平、不満は誰でも沢山あります。
一つが解決しても、また別な事が不平不満に思えます。
ですから、不平不満ではなく、何を望んでいるのか、
どうなりたいのか、よく考えてみましょうね」

原奈緒子は、自分が変わりたい、とは思っていた。
自分を変えたい、と思っていた。
だが、何を望んでいるか?
ただ変わりたい、ではあまり意味が無い目標だと思った。
ほとんど解っているのだが、確かにいろいろを混同している。
院長のいうように、少し冷静に考えてみよう、と思った。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・425」

2014-12-18 19:44:18 | Weblog



カルテ番号 は・9(21)

原奈緒子は、夫との夫婦生活について話した。
「結婚したのは私が26歳、夫が30歳でした。
28歳で出産して、子供はその息子一人きりです。
出産してから、極端に性生活はしなくなりました。
それでも、3ヶ月に1回くらいはあったです。
でも、息子が小学校に上がってからは、全くなくなりました。
もう一人、子供が欲しいと言っても、その気になってくれません。
だから・・・セックスレスになって、10年以上になります」

院長は少し考えてから口を出した。
「ご主人の健康などは、どんな様子ですか?」
「元気です。身体を動かすのが好きで、特にゴルフは好きです。
休日はゴルフと決めているようです」
「性格的には、明るいとか暗いとか、几帳面とかありますか?」
「会社では明るい方だと思います。でも、私にはあまり話しません。
一人息子が東京の大学に出てから、私も特に会話をしません。
ケンカもしませんが、ケンカになるほどの交流が無いという感じです。
私の何かが気に入らないのでしょうか?」

院長は少し困った顔をして笑った。
「そんなことは無いと思いますが・・・
夫婦というのは、いろいろですから。
そもそも、夫婦というのは社会参加の最小組織ともいえます。
その組織の目的の一つに、子孫を作るというのがあります。
作る、作らないは自由ですが、子供を作って育てやすいような仕組みになっています。
例えば、シングルマザーだと夫婦よりも大変な苦労をして子供を育てなくてはなりません。
子供は国の宝で同等なのに、夫婦という組織でいる方が大きく優遇されるわけです」


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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・424」

2014-12-16 18:59:32 | Weblog



カルテ番号 は・9(20)

原奈緒子は院長のこういう立場を気に入った。
精神的な説明や解説する人は、人間は進化しなくてはいけない、という。
より立派になるのが、生きているということだ、という立場だ。
だが、この院長は普通の生活が大切だという。
普通の生活に立派を持ち込まない方がいい、という。
47歳の原奈緒子も、あまり立派なセリフを言う人を信用しない。
正しさを主張する人も、あまり信用しない。

「これで、一通りの性に関する私の見解を言いました。
以上を踏まえて、原さんの個人的な悩みを聞きます。
個人的ですから、何かに当てはめる必要はありません。
そして、自分の正直な感想、考えを言って下さいね。
先ほどもいいましたが、正しい方法など見つけなくていいのですよ。
楽になる方法を探しましょうね」

やっと、ここに来た目的が言える。
今まで、誰にも言えなかったことが言える。
そう思ったら、何だか持ってきた悩みが小さく思えた。
秘密をしっかりガードしてきたつもりが、意識しすぎていたような気がした。
性は、そんなに隠すような事柄ではない。
当たり前なのだ。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・423」

2014-12-15 18:39:11 | Weblog



カルテ番号 は・9(19)

感覚は単純に感じるもの。
つい、問題の解決に理論とか情報とか誰かの言葉とかで対応したがる。
感覚なら、もっと単純に自分の判断ができるのに。
「生命は、この世という物質界では肉体に宿っています。
肉体は生命を守っているのです。
ですから、肉体には素晴らしい装置が幾つもあります。
その大きな一つが、感覚というものです」
そう院長は言葉をつなげた。

原奈緒子は院長の言葉の先がわかった。
「生命は性。
だから、感覚の中でも性感は特に重要なのですね」
院長はにっこりとした。
「そういうことです。
性感には、幾つもの道に通じる扉があります。
運命さえ変えてしまう扉さえあるのですよ」

性力、性欲、性感、あとは・・・
「性癖、というのは、その人の好みです。
その好みがどういう過程で作られたのかは、個々の過去によるようです。
ですから、説明はできません。
でも、好みは変わりますから、性癖も変わります。
そして、もう一つ、性愛というものがありますが、これも説明を省きます。
性愛はあるレベルとか境地とかの先にあるようです。
あまり高度なものは、普通の生活には持ち込まない方がいいのです。
性は聖なる、の聖に通じますが、そんなところまで上がらなくていいのです」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・422」

2014-12-14 18:44:04 | Weblog



カルテ番号 は・9(18)

院長の講義は続いた。
「まず、何故感覚というものがあるのか?
例えば、正義とか真実とかは、教わって知るものです。
あるいは、それまでの人生から自分で勝手に判断します。
でも、立場が違うと真逆になることが珍しくありません。
自分で判断していたのではなく、何かに当てはめていたわけです。
他の人、世間と共有しないと正義や真実と認められません」

ここで院長は少し言葉を探していた。
「争いは、双方が自分側に正しさがあると主張することで起こります。
つまり、正義も真実も一つではなく、山ほどあるわけです。
真実は一つだけだ、というのは幻想なのですね。
我こそは真実だ、と主張する宗教間の争いが、それを物語っています。
私は、真実というのはそんなに狭く小さいものではない、と思います。
全て真実、見る面や深さ、高さの違いから、他を認められないだけです。
真実が一つ、あるいは、正しさが一つと思い込むと、何も解決できないようです」

原奈緒子は自分の考えと、世間の正しさのギャップを感じていた。
だから、真実も正しさも幾つもある、ということに納得している。
「ところが感覚は自分で判断できます。
個の生命を導くものだからです。
痛さを感じれば避けようとします。
気持ち良ければ、そのまま受けようとします。
生命が判断しているのですね。
誰かから教わるものではなく、赤ちゃんの時から自分で判断できるのです」


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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・421」

2014-12-13 18:46:14 | Weblog



カルテ番号 は・9(17)

院長は静かに言った。
「最初に性は生命だ、と言ったでしょ。
生命は共通でもあり、たった一つのオリジナルでもあるのです。
今、私が話しているのは共通する側のことです。
ある男女に限れば、それは個と個のこととなり、とても複雑に混じり合ってしまうのです。
分析などは、表面だけなのですねぇ。
だから、男女の事柄に理性で口を挟むのは・・・・アホなのです」

その言い方に、原奈緒子は笑った。
「私、こんな話、初めてです。
性は誰でも一番身近な事柄なのに、何も知らなかったです。
誰も教えてくれないし、誰も知らんぷりして生きています」
院長も笑った。
「大切でもあり、興味もあるのに、正面から向き合わないですね。
性、あるいは、生命に正面から向き合わない時代は歪んでいます」

ここで、院長は時間を見た。
「どうしましょう?一応時間になりましたが・・・」
「もう少し、授業を続けて下さい」
「はい。それでは、性欲、性力に続いて、性感ですね。
これは、仕組みは単純、深さ、あるいは高さはとてもあります。
しかも、感覚ですから、あくまで本人次第となります。
性に関して、方向を示すセンサーであり、誘導する乗り物でもあります」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・420」

2014-12-12 19:08:04 | Weblog



カルテ番号 は・9(16)

原奈緒子は何となく性力と性欲の関係が判る気がした。
「戦争に参加した兵士のその後は、心が折れ、とても弱いとききます。
生命力が弱くなったからなのですね」
「ある一定レベルよりも生命力が弱くなると、性欲も消えていきます。
病人さんは、性欲が衰退するのが通常ですね。
逆に、性欲が起きてきたら病気の回復の兆しともなります。
性力と性欲の関係は、ある範囲内では正比例し、ある時から反比例します」

「仕事が忙しいと性欲は無くなるのですか?」
「本人の生命力の量との関係ですが、仕事が忙しいとストレスが増します。
あるところまでは性欲は増えますが、更に忙しくなると性欲は衰退しますね」
原奈緒子は思い切って言った。
「実は、うちの夫が少しもその気にならないようなのです。
仕事は忙しいようですが、特別忙しいわけではないようです」

院長は少し言葉を選んでいるようだ。
「それは・・・一般的な性欲や性力にあてはめるのは早計です。
夫婦、ある男とある女との関係は、それぞれのケースによってなのです。
それぞれに、性欲も性力もあっても、二人の間には起こらないことがあります。
例えば、性欲の対象が妻ではなくなった、ということも多々ありますから。
いえ、別に原さん夫婦のことではないですよ。」


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