嘗て負けた小兵衛に勝つために現れた剣士。
試合にて人を殺すことを喜びとする、残虐な性(さが)。
普通の両親から生まれた、異常な才能。
その飛び抜けた強さと、魔性。
驚く牛堀に小兵衛が言う。
「人の世には、計り知れぬ事があるものじゃよ。
もともと人間なんてものが、わけのわからぬものさ」
人を観る、名人としての小兵衛の言葉だ。
これが基本にあるから、全てを認めていられる。
才気盛んな魔性剣士、千代太郎。
才能と復讐にこだわりすぎた。
大治郎の自由な手法、無外流に敗れたのは当然かも。
「父上、ごらんくだされましたな」
「わしもな、同じやり方で闘おうと思っていたのさ」
無外流の真髄は、こだわらないのが特徴だ。
(「天魔」より)
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