小兵衛も男色(なんしょく)が理解できない。
出来ないが、好奇心旺盛だ。
武士同士のゲイの一人と親しくなった。
そして、おはるに教える。
「男と女より、絆が強いそうな」
少数派だから、パートナーと出会う事が貴重なんだろうな。
女房役の武士の献身的な振る舞い。
「本当の女でも、ああは、まいりません」
酒屋の亭主も感心する。
心情が理解できなくても、偏見はないのだ。
理解できなくても、同じ人だと認める。
これが世界平和の鍵だと思うぞ。
命を賭けて、好きな男に尽して、最後は武士として切腹した。
「おまえさんは、今死なすには、本当に惜しい人だったよ」
小兵衛の両眼が、じわりと、うるみかかった。
宮崎駿監督の映画で描かれる妖怪と人の関係。
多種多様な妖怪など理解できない。
理解出来なくても、主人公は彼等を認め、仲良くなれる。
人と人、人と動物、人と自然の暮らし方が示唆されている。
理解なんざ、どうでもいい。
同じ地球上に存在している仲間だ。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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