カルテ番号 も・6(8)
急に考え事をし始めた茂木に、婦人が声をかけた。
老人が寂しそうに悩んでいる姿に見えたのだろう。
「あの~、よろしかったら、お茶を召し上がりませんか?
温かいですよ」
茂木滋は、その言葉に労りの気持ちがある事に気づいていた。
どうやら、心配をかけてしまっているようだ。
「ありがとう。
では、いただきましょう」
お返しは、後ですればいい。
借りはつくらない。
借りをつくると、結局は損になる。
経営者として、そういう生き方をしてきたのだ。
新たなコップに注いでくれたお茶を、頭を下げていただいた。
美味い。
先ほどの素直がまだ残っていたのか。
親切心に素直に従うと・・・味も素直になれるのか。
損か得か・・・
借りとかお返しとか、つまらない気持ちだったと思えた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)