カルテ番号 も・6(7)
人は死期が近づくと素直になれる、と聞いた事がある。
腹の中の探り合いや表面の取り繕いばかりの生き方だった。
自分は素直になど、決してなれないと思っていた。
計算しての態度や表情や言葉だった。
生きていく、というのは、そういうものだと思っていた。
尊敬だとか愛だとかいっても、その底には計算がみえる。
本人が気づいてないから、本気で言っているだけだ。
それが、素直に返礼したお辞儀一つで、茂木滋の中の何かが開いた。
人間なんて・・・人は皆・・・そう決めつけていた事が揺らいだ。
例外としての素晴らしい人はいるだろう。
腹の中も表と変わらない人もいるだろう。
だが、それは例外だと思っていた。
もしかしたら・・・違っていたのかもしれない。
自分のような人間にも、あるのかもしれない。
もっと楽に生きられるのかもしれない。
誰でも、持っているのかもしれない。
そうだとしたら、どうしたら、素直のままで生きられるのだろうか?
今更、この歳になって、と揶揄する気持ちもある。
80歳から、生き方が変えられるか、という気持ちもある。
あるが・・・変われるかもしれない、という思いが強くなっていた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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