カルテ番号 め・3(59)
三木裕子も頷いた。
「私も、とても素直になれている。
この30年間、気張って生きてきた。
30歳からだから、いろいろお誘いもあったわ。
でも、異性なんて興味なし、という態度だった。
実際、一人で娘を一人前にする決心だったし。
酷い結婚生活だったから、結婚なんてこりごりだった。
上手くいっている、他の夫婦も、うらやましいとは思わなかった」
でもね、心の底から男性が嫌いかというと、そんな事はなかったわ。
結婚ではなく、時々のパートナーが欲しい時もあった。
もちろん、肉体的にもね。
でも、こんな話、本当に初めて口にするわ」
そう言って、三木裕子は照れたように笑った。
年齢じゃない。
そんな話を聞いて、礼子は、つくづくそう思う。
むしろ、娘を一人前にして、やっと自由に考えられるのではないか。
結婚は、家庭を持つ為にする。
社会的に協力し合って、暮らす為にする。
だから、社会的に適合している事が優先だ。
子供が出来れば、一人前まで育てる。
出来なくても、お互いが助け合って暮らす為の家庭だ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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