水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・57」

2013-12-13 20:15:33 | Weblog



カルテ番号 あ・28 再び(6)

愛田恵子は言った。
「その事も何となく聞き出したわ」
天然ボケのように振る舞うが、さすがに激動の幕末から生き延びてきたわけだ。
特に昭和初期から戦争に突入する前と戦時中など特務機関の目は厳しかったはず。
諜報活動の専門家はとても鋭く怖い存在だ。

「極々一部が独占したがる長寿の秘密結社よ。予算は豊富でも人数が限られているの」
技術的にはあらゆる電話の内容など収集できるのだ。
だが、選別、更に分析は人でなくては無理な内容だ。
何しろほとんど正体がわかっていない。
これがウェブ上なら文字だから、幾つもの単語からピックアップできる。
世界中からでも集めて、選別や分析もコンピュータに任せられる。
だが、あらゆる電話をデータ保存できる超巨大サーバーなどない。
だから、電話は特定されなければ安全なのだ。

「そうだね。電話は狙われない限り、思った以上に安全なんだね」
「ね、センセ。何故学者の方が楽なの?」
「頭で考えるからさ。やり手の政治家は行動が先に出るから油断できない」
「アタシ、この国の政治家という職業が作られる時からいたから知ってるの」
藩という箱を担いだままで武士根性も超えられない人達が政治家になっていった。
確かに初めての事柄を乗り切っていった優秀さと行動力は抜きんでていた。
その不完全ながらも文明開化をしたのは勘が優れた行動力ある人達だ。
だから、とても強欲で愚かであろうとも、政治家は油断ならない資質がある。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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