水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・74」

2013-12-30 20:57:18 | Weblog



カルテ番号 か・16(14)

陽水の解説は一般的な概念を崩すものばかりだった。
「因果がこの世に限らないとしたら時の縛りを受けません。
この世は、時が一方通行が条件の仕組みです。
この世やあの世を取り仕切るのが誰だか判りませんし、そういう存在がいるか、いないかも人間では判断できないでしょう。
ですが、仮にそれを創造主という概念だとした場合、因果には創造主の意思があるわけです」

片倉信吾は一流の科学者の書いた言葉を思い出した。
対象となる研究を調べるほど、この仕組みを創った意思を感じるらしい。
多くの天才の域に達した人達も同じような事を言う。
あるいは、宇宙に飛び出した人達の共通の認識も同じようだ。
科学や哲学の先には、神という概念を置かざるを得ないらしい。
それは、そこらに充満する宗教の、浅くうさん臭い神とは違う概念だ。

陽水は続けて因果を語った。
「先なのは因ですが、時の線上で過去とは限らないどころか、最初の原因は過去から未来までの全てにあるのかもしれませんね」
因果について、こんな解説は今までどこにも聞いたことがなかった。
どうやら風間陽水は時を超えて考えられる人らしい。
それが陽水の特殊体質からだとは、もちろん思いもしなかったが。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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