カルテ番号 あ・28(7)そしてプロローグ
「愛田さんは会った?」
愛田恵子は遠くを見つめる表情をした。
「会ったわよ。話をした人もいたわ。その後の付き合いはないけど。」
そして意味ありげに微笑んだ。
「センセは幕末時代に興味ある?」
陽水は最近時代小説にはまっていた。そして江戸の末期も好きだった。
「ぬるま湯の江戸中期もそれなりにいいけど、やはり風雲乱れる幕末は面白い。」
愛田恵子は少し照れながら言った。
「京都伏見寺田屋」
「坂本竜馬の・・・」
「そう、その頃はお登勢という名前」
陽水は半分驚き、半分納得していた。そして言った。
「いいなぁ・・・」
「坂本様の話はまた後で機会があったらするわ。」
最初に会ったのは竜馬が19歳で江戸の千葉道場に行く途中だった。
その時のお登勢は後家の船宿店主だった。
「竜馬も?」
「そうとしか思えないけど、発動する前に死んじゃったから」
「こうなるのは、発動というのかぁ?」
「アタシが勝手に名付けたわ」
「うん、いい。」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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