雪道を走って気づく。
ワシは雪道歴30年以上・・・。
特に道路が凍っている場合。
これでも真剣に走っている。
ワシの愛車はポルシェだ。
嘗て山口百恵が歌った車だ。
ワシが乗っていたのでは似合わない。
近所からもヤッカミを受ける。
税務署もウルサイ。
だから特注国産中古軽四バージョンにしてある。
ボディも小さくした。
エンブレムも国産某社に変えた。
キズ、凹み、劣化風も特注だ。
もちろん外見だけではない。
ワシは外見だけを気にするようなつまらぬオトコではない。
325馬力、3600CC。
水平対向DOHCリアエンジン。
これを64馬力、660CCに乗せ変えた。
もちろんフロントエンジンに変えた。
これで誰もポルシェとは気づかない・・・。
タイヤも特別仕上げだ。
スタッドレスの6シーズン使用済み仕上げだ。
かなり磨耗してあるように見せてある。
見かけだけじゃないぜ。
実際にかなり滑る・・・。
さすがに金をかけて特注しただけのことはある。
だから雪道でも滑る。
凍った道は更に滑る。
ワシは崖っぷちの生き方が好きなのだ。
毎日の運転にもスリルを求めている。
否応無しに・・・。
スリルは・・・まぁ、仕方ないとして・・・。
スリップ事故は好きじゃない。
一応真剣に走らざるを得ない。
真剣だが・・・手は余裕だ。
真剣だからこそ、手に「遊び」がある。
ハンドルは、オナゴを掴むように優しく。
目は、オナゴを見るように一点に絞らず。
(ここは諸説あるが、ワシは一点主義ではない)
口は、微笑み、あるいはガム(最近ハマっている)。
鼻歌、妄想・・・でも真剣だ。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」