持てたいオトコ。
持てたいオナゴ。
いい異性も、いい暮らしも、いい家族も持ちたい。
持ちたいよねぇ。
結果的に持てるかもしれない。
結果的に持てないかもしれない。
持つ者を目指すのも一つの生き方だ。
だが、結果が思うようにならなくても大丈夫だ。
「持たざる者は幸せだ」
昔のワシなら、この言葉はとても厳しいと思っただろう。
「あ、ワシでは無理無理無理。だって欲人間だもん」
オナゴに特にモテたいとは思わないが、
才能やら、幸運やら、好仕事を持ちたい。
したい事が出来る程度の金を持ちたい。
綺麗事を通す生活の窮屈さは好きじゃない。
少し精神世界を彷徨していた時も、
ツマラン理屈でとらえていただろうなぁ。
(大切な心や真理を)持たなくては幸せになれない。
そう思っていただろう。
宗教関係者なら
(信仰を)持たなくては幸せになれない。
そう言うだろうなぁ・・・。
「持たざる者は幸せだ」
だが今のワシには違って聞こえる。
とても優しい言葉だと解る。
キリちゃんだもの、優しいにきまってるさ。
苦しむ者、迷う者、心弱い者を救う。
「持ってはいけない」などと言わない。
「持てなくても大丈夫」と言うだろう。
持たざる者は何もかも無くした状態だ。
それでも幸せになる、それだから幸せになれる。
なんて優しい言葉だろう。
「いつでもどんな状況からでも幸せになれるよ」
絶望の淵から笑顔を生み出す魔法の言葉。
「どんな生き方をしても大丈夫だよぉ」
体や心や財産や家族や社会的なモロモロを失っても、
大丈夫。大丈夫だぁ。
何もかも無くなっても、大丈夫だぁ。
キリちゃんは無精ひげの中から、
とても優しい、やわらかな言葉を伝えた。
いつでも、誰でも、包まれている。
その事実を伝えた。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」