伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

伊勢市五十鈴川の「 御側橋 」付近の川原が浚渫され、「 神足石と三稜石(三角礫)」が続出 !

2024年02月25日 | 伊勢志摩~奥伊勢のフィールド・ワーク


工事中の五十鈴川の 「御側橋」 右岸直下の川原 ~ 2月24日に橋上から撮影

 先月末より始まった、五十鈴川に架かる新設の「御側橋」( おそばはし ~ 伊勢市中村町 )と並んで残っていた「旧 御側橋」の撤去作業が、昨年の初夏の洪水で堆くなっていた、この橋を挟む川原の浚渫工事と共にずっと続いている。 現場には何台かの重機( ユンボ )が入り、クレーン車が居座り、ショベルカーやブルドーザーが動き回り、行き来するダンプカーが多量の土砂が運び出していたが、大半は大きな土嚢袋に袋詰めにされたまま川原に並べ置かれ、今月の半ばになって、ようやく「御側橋」川下直下の右岸の川原の一部が解放されていた。 ごく狭いスペースではあるが、どうにか立入りが出来るようになった。

   

工事中の五十鈴川の 「御側橋」 右岸直下の川原 ~ 2月24日に対岸から撮影


「御側橋」 右岸直下の解放された僅かな川原 ~ 2月24日に橋上から撮影


 2月24日( 土曜日 )は、ここ1週間程断続的に続いていた降雨が上がり、久しぶりに冬晴れとなった。 肌寒さを除けば、日射しは春半ばを感じさせるような輝きで、梅雨晴れのような天気であったが、その後の工事現場の様子を見に立ち寄ってみた。 川原に並べられた土嚢袋の先には、ショベルカーによって彫り込まれた幅1m~2mの複数の溝に水が溜まっており、3連休のせいか作業が中断していたので、立ち入れるようになった僅かなスペースの右岸の川原に下りてみた。
 川原には、まだキャタピラーの跡が生々しく残り、掘り起こされた転石礫は土砂まみれでかなり汚れていた。 期待をせずに20分程歩いた処、その中に思わない程幾つかのハート形の転石礫と共に、比較的きれいな緑色岩の「神足石」が数個見つかった。

2月24日に採集の五十鈴川産の 「神足石」 ~ 最長縦幅約8cm

 五十鈴川の浦田橋( 伊勢市宇治浦田町 )より川下の川原では、昨年のブログに記したように、風食面のある三稜石( 三角礫 )が比較的数多く見られるが、この日歩いた川原でも、こぶし大以下の「三稜石」がちらほら認められ、標本になる形状のものを数個採集した。 歩き回った時間と川原のスペースを考えると、「神足石」と共に続出と言ってよい程の高確率であった。
 工事中の「御側橋」直下から川上にかけての、浚渫後の川原の見回りが待ち遠しく楽しみである。

 2月24日に採集の五十鈴川産の 「三稜石」 ~ 辺稜の最長幅約6cm

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊勢市内の断層地形と活断層... | トップ | 伊勢・志摩・度会の石紀行 そ... »
最新の画像もっと見る

伊勢志摩~奥伊勢のフィールド・ワーク」カテゴリの最新記事