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伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

6月になり、梅雨入り前の束の間の好天に、久しぶりに五十鈴川の川原へ出向く。

2025年06月07日 | 伊勢志摩~奥伊勢のフィールド・ワーク

「御側橋」 すぐ川上の五十鈴川の堰堤 ~ 2025年6月4日 撮影

 6月に入ってから、東シナ海にあった停滞前線が、九州付近に延びて小型の低気圧となって東進し、四国から紀伊半島沖へと足早に進み、東海地方にも6月2日から3日にかけて、2日程地雨の降るうっとうしい日々となった。 このまま梅雨入りかと思っていた処、前線がかなり南下し、低気圧は房総半島付近で発達をし、関東地方から東北地方にかけて、季節外れの強風をもたらせた。 南下した前線は北からの寒冷高気圧に押されてか、日本列島は4日から6日にかけては、高気圧圏内となって太平洋側の東海地方は好天が続き、うすら寒いながらも初夏の行楽日和をもたらせた。
 梅雨入り前の束の間のこの好天に、6月4日の雨上がりの朝から、久しぶりに五十鈴川の川原へ出向いてみた。 今春からずっと続いていた五十鈴川の「御側橋」( おそばはし )下の河床の工事は、完全に終わっていて、重機の跡かたも全く無く、元のきれいな川原に戻っていた。


「御側橋」 すぐ川上の堰堤の下から眺めた、工事の終わった五十鈴川の川原 ~ 2025年6月4日 撮影

「御側橋」 直下の川渚から眺めた五十鈴川の堰堤 ~ 2025年6月4日 撮影


 この日は、歩行のリハビリを兼ねて、御側橋すぐ川上の堰堤の下に降りたが、前日までの雨天のせいか、五十鈴川の流れも川瀬が隠れる程水量が多く、清流となって流下していた。 この小広い橋下の川原を行き来しながら見回ったが、少し不自由な右脚の疲れで時々しゃがみ込んだものの、転石を凝視し熱中していたので、軽い痛みなど全く忘れたかのように感じずに採集に終始した。


この日採集をして来た 「神足石」( 左側 ・ 縦幅約11cm )と 「類似礫」( 右側 ・ 縦幅約8cm )


この日採集をして来た 「三稜石の類似礫」 ~ 辺稜の最長幅は約6.5cm


 この日は2時間ほどで、かなりきれいな形状の「神足石」など、掲載写真の通り、比較的珍しい転石礫数個を見つけ、まずまずの結果であった。

この日採集をして来た、 「サバ花」 のような角閃岩中の 「透輝石の疑晶洞」 ~ 母岩の高さ約6cm

この日採集をして来た、かつての 「朝熊翡翠」 ( 緑色の層状脈は 「透輝石」 )の転石礫 ~ 左右幅約9cm

 この後、いつものように二見浦( ふたみがうら )の立石崎東方の海岸に行ってみたが、今度はこの海岸が護岸工事中であり、残念ながら降り口が塞がれ、立入禁止となっていて海浜には降りられずに、昼前でもあったのでやむなく引き返した。


この日採集をして来た、特異な形状の転石礫の 「ミニ水石」 ~ 左右幅約6.3cm

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