アバウトなつぶやき

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クレマチスの丘 -クリスティアーネ・レーア展-

2015年08月09日 | かんしょう
夏休み恒例の子連れ美術館めぐり、今年は静岡にあるクレマチスの丘に行ってきました。

ここはクレマチスの咲き乱れる庭園を中心に、美術館やレストラン他の施設が配された複合文化施設です。
美術館スケジュールを見ていて行ってみたくなりました。

ここはヴァンジ彫刻庭園美術館。

イタリアのジュリアーノ・ヴァンジという彫刻家の作品を常設コレクションにしています。この館内は撮影可能です。



近代的だけれど落ち着いた空間に彫刻がほどよく配置されています。
いろんな素材を扱う方のようで作品がとても変化に富んでいますが、余裕のある空間なので隣にまったく雰囲気の違う作品があっても気にはなりません。

館名に庭園、と謳っているだけあって庭園はお見事です。
四季を通じてクレマチスを楽しめるような植栽や、秘密の花園を思わせる小径、そしてグリーンの芝生の中や建物に姿を見せるヴァンジ氏の彫刻達。
とても気持ちの良い空間です。

今回ここへ来たいと思わせた企画展、「クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ展」はこのヴァンジ彫刻庭園美術館で開催されていました。



植物や動物の毛などを使って作られた作品達。
何の形と特定するのでもなく、ただふんわりとそこに「在る」感じが心地よいです。

少し離れたところにはベルナール・ビュッフェ美術館があります。こちらは撮影不可です。

企画展はフリースクールに興味のあるママならご存じ、シュタイナー教育で有名なルドルフ・シュタイナーを紹介する「ルドルフ・シュタイナーからのメッセージ展」でした。
黒板ドローイングが紹介されており、「見に見えない世界」を説明しようとする様子が読み取れます。
しかし展覧会だけでは到底シュタイナーの思想を理解するのは不可能です。思想としては大変興味深いので、機会を見つけて書物などを探ってみたいと思いました。
なお、本来の常設であるベルナール・ビュッフェの作品はとても力強く、迫力がありました。


迫力ありすぎたのか、同行した次男に「なんでかーちゃんの観る絵はこんなんばっかりなん(ーー;)」と言われました。先月は片岡珠子だったし、確かに力技の画家が続いてるかも…。
そういう意味で、人物画よりも静物画が観やすかったですね。ビュッフェは。
この館はこども美術館も併設されていて家族向きです。とってもかわいいカフェやショップがあります。


また、隣には井上靖文学館があり、駿河平自然公園(町営)と隣接しているため周囲の雰囲気もばっちりです。

美術や文学好きの方だけでなく、観光地としても十分すぎるほど楽しめる場所だと思います。
月曜日でなく、水曜日がお休みなのも他との差別化がはかれるのかもしれません。
とても美しい空間だったので中学生の次男も気に入りました。あ~、良かった♪