尿酸は、細胞の中の「核酸」が分解して体内に発生する、いわば細胞の老廃物。核酸はプリン体になり、さらに分解されて尿酸になり、最終的には排泄される。
よく食べ、よくアルコール類を飲み、パワフルに動き回る人は、細胞の新陳代謝も活発で、尿酸を多く産生する。
このため、血圧や脂質などほかの生活習慣病の数値に比べて、尿酸値は、若くて元気な世代で上昇しやすい。男性では、30代で尿酸値が上がり、40代で痛風の治療を開始する人が増えているそうだ。これには、肥満も関係しているという。
排せつし切れない尿酸は結晶化し、足の指などの関節に沈着する。この結晶が、関節の中で激しい痛みと炎症を起こすのが痛風だ。
初夏になると、ゴルフの後のビールが原因で痛風発作を引き起こす人が増えるという。運動後に脱水気味になり、尿が少なくなるので尿酸の排泄ができないのだ。
ビールのほか、プリン体の少ないアルコール飲料でも、脱水を促して尿酸をため込んでしまう可能性があるということをお忘れなく。
□南雲つぐみ(医学ライター)「尿酸値の上昇 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年4月23日)を引用
よく食べ、よくアルコール類を飲み、パワフルに動き回る人は、細胞の新陳代謝も活発で、尿酸を多く産生する。
このため、血圧や脂質などほかの生活習慣病の数値に比べて、尿酸値は、若くて元気な世代で上昇しやすい。男性では、30代で尿酸値が上がり、40代で痛風の治療を開始する人が増えているそうだ。これには、肥満も関係しているという。
排せつし切れない尿酸は結晶化し、足の指などの関節に沈着する。この結晶が、関節の中で激しい痛みと炎症を起こすのが痛風だ。
初夏になると、ゴルフの後のビールが原因で痛風発作を引き起こす人が増えるという。運動後に脱水気味になり、尿が少なくなるので尿酸の排泄ができないのだ。
ビールのほか、プリン体の少ないアルコール飲料でも、脱水を促して尿酸をため込んでしまう可能性があるということをお忘れなく。
□南雲つぐみ(医学ライター)「尿酸値の上昇 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年4月23日)を引用