お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

大千世界

2018年05月02日 | 仏教
 2日午前中、本願寺佐賀教堂にて、寺族(坊守)勉強会。
先月はお休みしたので、家族に時間をもらって出席。

3月からは、仏説無量寿経の解説をいただいています。

 先生のお話をお聞かせいただきながら、思いました。

 昔は、電気はなく、空気も清みきり、夜空には数えきれない満天の星が美しく輝き、大宇宙の中に生かされ生きている実感が、現代人よりも、より深かったであろうことを。

 また、きょうの講義で、小林一茶が4人の子を1才前後で、次々亡くしたことを知り、

昔は、無事出産し、無事に子どもが育つことは、決して当たり前ではなかったことを。
 どんなに多くの親たちが、幼くして逝った我が子の死に慟哭したであろうか・・・
 どんなに多くの人々が、若い最愛の家族や友の死に直面したであろうか・・・

私自身かえりみて、現代はあまりに恵まれているので、我欲が増大し、何でも「当たり前」としか感じとれないほど、鈍感になり、自分の狭い感性の中で、思い通りにならないことに対する、こらえる力も衰えているような気がします。

経典に出てくる「大千世界」
宇宙の、とてつもなく大きなスケールの感性の世界が、覚りの世界、仏の世界なのでありましょう。


 
コメント (2)
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