お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

HUG

2015年12月10日 | 雑感
  

 昨日の「ビハーラ会員の集い」の講演は、

佐賀県防災士会 事務局長さん(女性)によるお話でした。 「防災士」という資格があることを今回初めて知りました。

 そのお話の途中で、班ごとに行った HUG が、とても勉強になりました。

 「HUG」って、何なのか

 歌手のDAIGOさん風に、日本語(ローマ字)の頭文字をとったもので「避難所 運営 ゲーム」のHUG。

 災害(今回は、水害と仮定)が発生し、次々と地域の小学校(避難場所)に避難してこられる方々をどう受け入れるか、受け入れ運営側の立場で考えるゲームです。
 人に寄り添う、ハグする意味も含まれているようです。

 どのようなゲームか

 5、6人で1班作り、各班それぞれ、同じ状況を与えられて、運営を考えます。

 必要なのは、受付(どの地区の誰が避難して来られているか、どういう健康状況にあるか、正確に把握が必要)
 次々、来られる避難者をテキパキと、体育館、教室など、学校の部屋の配置図を見ながら、誰を どこに 部屋(場所)割りするか・・・

 写真 ↑ は、小学校の体育館に見立てたスペース(入り口 と ステージ、倉庫 だけ 記入済み)に、避難者(一人ひとりカードになっている)を どのように配置するか を苦心しているところ。 

 認知症の高齢者もおられるし、乳幼児もいる、ペットを連れた方もおられる。
障害者もおられるし、病人もいる・・・
 

 着替えの部屋もいるし、支援物質を置くスペースも要る・・・

 場所の割り当てだけではありません。刻々と変わる外(〇〇川の決壊、水没地区など)の情報、取材のTV局の応対まで・・・

 ゲームとは言え、みんな真剣に、緊張して、運営側の体験をつとめました。

 後から、講師に言われて、反省したことは、

 体育館通路の確保、着替えの部屋を1室、用意したのはいいが、男女分けるのを忘れた。
 乳児がいると知っていながら、授乳室の確保まで、頭が回らなかった。
 障害者の方のために別室を用意したが、むしろ、健常者の中で一緒に活動していただいたほうがよかった。
 元気な避難者には、手伝ってもらうこと 等など。
 
 気づかないことが多々ありました。

 今まで、被災の経験なく生活してきましたが、いつ当事者になるかわかりません。

避難生活を余儀なくされた時は、自分は、ただ、避難し、保護される立場に甘えるのではなく、今回のHUG(避難所運営ゲーム)を思い出して、できることがあれば(お役に立てることがあれば)させていただきたい と、思いました。

 貴重な講義をいただきました。有り難うございました

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする