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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お経 その4

2012年06月10日 | 仏教
 正信偈をご一緒にお勤めした後、Aさんにお話させていただきました。

 お経やお聖教は、私たちを覚りに導くためのお説法であって、ご先祖の霊をなぐさめるために読経しているのではありません。
 
 そもそも、先に亡くなった方々は、阿弥陀如来の本願によって、今は尊い仏さまに成られています。
 仏さまとは、真理に目覚められた方です。 そんな尊い 智慧と慈悲の完璧な 仏さまが、子孫にタタルわけがありません。

 今までも、ご主人や義妹さんが、体調不良になられたことは、たびたび、あったでしょう。その時は結びつけなかったのに、今回、病気とお墓(先祖の霊?)を結びつけて、不安になられたのは、どうしてでしょう
 たまたま、体調不良が、お墓の工事と重なったことを結びつけてしまっただけではないでしょうか?

 毎日、お経をあげているウチの住職だって、数年前には、急病で倒れたじゃないですか。僧侶だって、病気になるし、事故にも遭います。

 3月11日の大震災で、あれほど多くの方々が亡くなりましたが、その方々に何か、問題があったでしょうか? そんなことはないでしょう。

 私たちは、お互い、いつ、どんな病気になるか、どんな災害に遭うか、わかりません。
そして、今、生きている者は、いつか、全員死にます。
 
 真宗は、そんな きびしいことしか言わないから、じゃあ、他の(自分の願いをかなえる)宗教に祈願に行こう と思われるかもしれませんが、

 真宗は、一時の気休めではなく、本当のことしか申しません
そして、本当のことに気づかない限り、本当のしあわせを感じることもできません

 つづく・・・

 
 
 
コメント
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