先日、あるご門徒さん宅にお参りに伺った時のこと
ご門徒さんご家族はもちろん、ご親族もたくさん仏前にお参りなさっていた。
私、いつものようにお経の後、簡単な法話をさせていただいたのですが・・・
法座が終わって、参詣しておられたご親戚の女性が、「質問があるのですが・・・」と切り出された。
「お釈迦様は『法華経』を一番最高の教説と仰っているのですよね」
「はあ、法華経の信者の方は、そう仰いますね」と、私。
「お釈迦様は、そう仰っているのですよ だから、それ以外の経典は、劣った方便の教えにすぎないのでしょう」
ああ、攻撃的なこの物言いからして、間違いなく法華経の信者さんだと、思いつつ・・・
「お釈迦様の説法に優劣はないと思いますが、仮に法華経を仏道における大学院生に対する説法とするならば、私は、幼稚園生のような、何も善を成し得ない存在ですので・・・
奥様は、法華経をご信心ください。私は、この念仏の教えしか救われようがありません・・・」
そのご婦人、勝ち誇ったように、周囲の若い人達に「ほら こちらは、大学院生の教えで、あっちは幼稚園生だって~」と、言い、後は聞く耳もたず、別室に出て行かれた。
私、あわてて、「いえ、幼稚園生と申し上げたのは、教え自体のことではなく、『自分の自覚』の問題です。お釈迦様の教説に優劣などあるはずもありません。
真宗の教えというのは、『自分の力で仏に成るような善を何も成し得ない』という自覚のもとにある教えですので・・・」
まあ、その時には施主のご夫妻しか、聞いておられなかった・・・
帰り、わざわざ見送りに出てきてくださった施主が仰った。
「失礼なことで、本当に申しわけありません。(その女性が)S学会に入っているものですから・・・」
「はい、S学会の方は『念仏は地獄に堕ちる』とか仰いますものね。」
「そうなんです。困ったもんです」と、施主。
S学会女性への私のマズイ表現対応に自己嫌悪になりながら・・・
でも、施主はS学会に傾いておられないことがわかっただけでも安心して・・・何だか、ヒドク疲れて帰宅しました。
ご門徒さんご家族はもちろん、ご親族もたくさん仏前にお参りなさっていた。
私、いつものようにお経の後、簡単な法話をさせていただいたのですが・・・
法座が終わって、参詣しておられたご親戚の女性が、「質問があるのですが・・・」と切り出された。
「お釈迦様は『法華経』を一番最高の教説と仰っているのですよね」
「はあ、法華経の信者の方は、そう仰いますね」と、私。
「お釈迦様は、そう仰っているのですよ だから、それ以外の経典は、劣った方便の教えにすぎないのでしょう」
ああ、攻撃的なこの物言いからして、間違いなく法華経の信者さんだと、思いつつ・・・
「お釈迦様の説法に優劣はないと思いますが、仮に法華経を仏道における大学院生に対する説法とするならば、私は、幼稚園生のような、何も善を成し得ない存在ですので・・・
奥様は、法華経をご信心ください。私は、この念仏の教えしか救われようがありません・・・」
そのご婦人、勝ち誇ったように、周囲の若い人達に「ほら こちらは、大学院生の教えで、あっちは幼稚園生だって~」と、言い、後は聞く耳もたず、別室に出て行かれた。
私、あわてて、「いえ、幼稚園生と申し上げたのは、教え自体のことではなく、『自分の自覚』の問題です。お釈迦様の教説に優劣などあるはずもありません。
真宗の教えというのは、『自分の力で仏に成るような善を何も成し得ない』という自覚のもとにある教えですので・・・」
まあ、その時には施主のご夫妻しか、聞いておられなかった・・・
帰り、わざわざ見送りに出てきてくださった施主が仰った。
「失礼なことで、本当に申しわけありません。(その女性が)S学会に入っているものですから・・・」
「はい、S学会の方は『念仏は地獄に堕ちる』とか仰いますものね。」
「そうなんです。困ったもんです」と、施主。
S学会女性への私のマズイ表現対応に自己嫌悪になりながら・・・
でも、施主はS学会に傾いておられないことがわかっただけでも安心して・・・何だか、ヒドク疲れて帰宅しました。