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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

月の光

2007年08月29日 | 仏教
 昨夜の皆既月食、皆様、ご覧になりましたか  
 佐賀では、バッチリ見ることができましたよ 
 
 昨晩、仏教讃歌コーラス練習日でした。
 午後8時前、練習会場のG寺さん幼稚園園庭に車を止めたところで、うっすらと見える、暗褐色の月のシルエットに、しばし見とれました。

 練習終了の午後9時半に外に出た時には、月食は終わり、明るい満月に。

 月の光について、
 
  龍谷大学の鍋島直樹教授が著書「アジャセ王の救い」方丈堂出版

にて、こう書かれています。

  p123 仏教においては、太陽の光、日光は、仏の智慧のメタファーとして、月光は、仏の慈悲のメタファーとしてよく用いられている。日光には、暗闇を晴らすという照破性、ものを育てるという調熟性があり、真実にめざめさせる智慧の働きが込められている。これに対して、月光には、(略)闇を透明な月の光で静かに清めていくという清浄性、気がついて見上げれば、月が優しく自己を包み込むような優美性があり、独りぼっちの自己を包摂する慈愛の働きがこもっている。

 鍋島先生の講演を聴聞させていただいた時も、
 阿弥陀仏の慈悲の光を月光に例えてお話くださいました。

 お月様の天体ショーも、お伽話も、月光の下のロマンスも素敵だけれど、
 
 やわらかく私を包む、阿弥陀仏の慈悲の「月光」も味わってみてください。

コメント (4)
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